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第4話気持ちいい夜の始まり
ナハトは仰向けに寝転がっているリーちゃんに覆いかぶさって、何度も唇を吸った。リーちゃんと初めてキスをしたのは、多分保育所に通っている時だ。何もなくてもキスをするのが普通になっている。セックスをするようになって、舌を絡め合うエロいキスもするようになったが、ナハト的にはリーちゃんとキスをするのは当たり前のことだ。
首に絡んだリーちゃんの手が、ナハトの後頭部を優しく撫でる。ナハトは誘うように小さく開いたリーちゃんの口内に舌を潜り込ませた。リーちゃんは上顎を舐められるのが好きだ。焦らすことなくリーちゃんの口内の上顎を舐め回すと、リーちゃんがくぐもった声を上げた。リーちゃんの舌も舐めると、リーちゃんも積極的に舌を絡めてくる。くちゅくちゅと小さな水音がして、触れている唇も互いの息も熱くなる。
ナハトは唇と舌を触れ合わせながら、リーちゃんのすぐ隣に身体を横たえた。ベッドが狭いので、ぴったりとリーちゃんの身体と密着する。夢中でキスをしていると、リーちゃんの指先がナハトの耳に触れた。耳の形をなぞるように優しく触れられると、ゾクゾクする微かな快感に股間が熱くなる。
ナハトはリーちゃんの裸の肩をやんわり撫で、引き締まった胸板も撫で回し、小さな乳首を指先で優しく押し潰した。ひゅっとリーちゃんが息を飲む。くにくにと優しく指でリーちゃんの乳首を弄ると、ナハトの下腹部に固いものが押しつけられた。リーちゃんの勃起したペニスである。ナハトももう勃起している。ねっとりとしたキスをしながら、お互いに腰を押しつけ合って、下着越しのじれったい快感を楽しむ。リーちゃんの手がナハトの肉づきがいい上半身を撫で回し、乳首を優しく摘んできた。絡めあっている舌も、お互いに弄り合っている乳首も、下着越しに擦れ合うペニスも、無自覚に絡めている素足の感触も、何もかもが気持ちがいい。
ナハトは唇を触れ合わせながら、小さく囁いた。
「リーちゃん。乳首舐めて」
「ん」
リーちゃんが身体を屈めて、指で弄っていたナハトの乳首にねろーっと舌を這わせた。乳輪をなぞるように舌先が動き、ピンと立っている乳首を、ピコピコと舌先で弾くように小刻みに舐められる。背筋がぞわぞわする快感が心地よくて、ナハトはリーちゃんの頭を両手で抱きしめた。ちゅうっと強めに乳首を吸われると、勝手に腰が跳ねてしまう。ナハトは身体をくねらせて、全身をリーちゃんの身体に擦りつけた。
交代して、今度はナハトがリーちゃんの乳首を舐める。リーちゃんの首筋をやんわり手で撫でながら乳首をちゅうちゅう吸うと、リーちゃんが小さな声を上げてナハトの髪を両手で掻き回した。リーちゃんの乳首は淡いピンク色で、少しぷっくりしていて可愛い。リーちゃんの乳首をチロチロ舐めながら、リーちゃんの引き締まった身体を撫でていく。微かに肋骨の存在が分かる脇腹を撫で、腰を撫でて、くっきり浮き出た腰骨を撫で回す。パンツの上から引き締まった小尻を撫で回し、布越しにリーちゃんのアナルを指先でぐりぐりすると、リーちゃんが小さく喘いだ。
髪を優しく引っ張られたので、ナハトは素直にリーちゃんの乳首から口を離した。顔を上げたナハトの唇をベロリとリーちゃんが舐めた。再び唇を触れ合わせて、舌を絡め合わせる。よりぴったりと密着して、お互いの乳首と股間を擦り合うように身体をくねらせ合う。リーちゃんのピンと立った乳首が自分の乳首に擦れて、じんわり気持ちがいい。ナハトのペニスはもう先走りで濡れていて、パンツの中で窮屈な思いをしている。早く勃起したペニスを狭い場所から解放したいが、ぬるま湯のような柔らかい快感が楽しくもある。
はぁはぁと荒い息を吐きながら、ナハトは小さく囁いた。
「リーちゃん。リーちゃんの乳首気持ちいい」
「は、あ、ナー」
いつもは『馬鹿』としか呼ばないリーちゃんが、子供の頃のように、甘えたような声でナハトを呼んだ。リーちゃんはセックスの時だけは、昔のようにナハトのことを『ナー』と呼んでくれる。たまにだけど。でも擽ったくて嬉しいし、甘えてくれるリーちゃんが可愛くて堪らない。
焦れったい快感よりも、もっと熱くて強烈な快感が欲しくなる。ナハトはリーちゃんの唇を舐めて、おねだりをした。
「おちんちん舐めていい?」
「ん」
「リーちゃんも舐めて」
「ん」
ちゅっと1度リーちゃんの唇を吸ってから、絡み合わせていた脚を解き、仰向けに寝転がったリーちゃんの上に頭が逆になるように跨がる。リーちゃんの盛り上がっているパンツに鼻を埋めて、くんくん匂いを嗅ぐと、いやらしい匂いがする。リーちゃんの顔を跨いでいるナハトの尻をリーちゃんが両手で掴み、パンツの上からベロッとナハトのペニスを舐めてきた。背筋を這い上がる快感に熱い溜め息を吐く。
ナハトもパンツの布地ごと、リーちゃんの勃起したペニスをパクッと咥えた。先っぽの辺りの布をペニスごとじゅうじゅう吸うと、慣れたリーちゃんの味がする。もっと直接味わいたくて、ナハトは歯でパンツの布地を噛み、リーちゃんのパンツをずらした。ぶるんっと元気よく反り返ったリーちゃんのペニスが露になる。先走りで濡れた先っぽがてらてら光り、いやらしくて美味しそうな匂いを発している。ナハトは躊躇なくリーちゃんのペニスの先っぽの口に含んだ。舌を回すようにして、リーちゃんのペニスを舐め回し、リーちゃんの味を堪能する。パンツをずらされる感覚がして、ナハトのペニスも直接熱いリーちゃんの口内に包まれた。リーちゃんはフェラがものすごく上手だ。巧みな舌遣いで急速に快感を高められる。ナハトも負けじとリーちゃんのペニスを深く飲み込み、舌を這わせながら、頭を上下に動かして唇でリーちゃんのペニスをしごく。荒い喘ぎ混じりの息を吐き、じゅぼじゅぼと品のない音を立てながら、競うようにお互いを高め合う。限界が先に来たのはナハトだった。ナハトはリーちゃんのペニスを頬張ったまま、腰を震わせてリーちゃんの口内に射精した。射精してるペニスをじゅるじゅるとリーちゃんに吸われる。気持ちよくて堪らない。ナハトはくぐもった声を上げて、快感に身体をビクビク震わせた。ナハトの精液を全部吸い取るようにペニスの先っぽを吸っていたリーちゃんの口がペニスから離れた。パンツをずらされて半分露出している尻をペチペチ優しく叩かれる。
「早漏」
「ぷはぁ。だって、リーちゃんのお口気持ち良すぎるんだもん」
「……ふん」
「リーちゃんも僕のお口に出してね」
「……は、んっ……」
ナハトは1度離したリーちゃんのペニスを再び咥え、一生懸命リーちゃんのペニスを可愛がった。ナハトはリーちゃん程フェラが上手ではないが、それでも自分なりにリーちゃんを気持ちよくさせようと、必死で舌と頭を動かす。痛くない程度に強めにリーちゃんのペニスを吸うと、ナハトの柔らかい大きめの尻を両手で掴んで、リーちゃんが喘いだ。
「ナー、ナー」
リーちゃんが喘ぎながら、ナハトの名前を何度も呼んでいる。リーちゃんの内腿が震え、ナハトの尻を掴んでいる両手に力が入った。そろそろだ。ナハトはじゅぅっっと吸いながら、リーちゃんのペニスを深く飲み込んだ。リーちゃんのペニスが微かにビクッと震え、次の瞬間、熱い液体がナハトの口内を満たしていく。リーちゃんの濃い精液の香りと味が口いっぱいに広がり、ナハトは口内に溢れる精液を零さないように気をつけながら、じゅるじゅると精液を吐き出しているリーちゃんのペニスの先っぽを啜った。射精を終えて萎えたリーちゃんのペニスから口を離し、口内に溜めたリーちゃんの精液をぐちゅぐちゅと舌で転がして味わってから飲み下す。リーちゃんの精液は不味いのに美味しい。ナハトは自分の唇についていた精液も舐めとり、自分の胃の辺りを擦った。
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