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6.ポップサーカス 【3】
力が抜けて崩れ落ちそうになる体を必死に踏ん張って、批土岐に身を委ねている状態。
「んっ、…ときっ…」
「誰が来るかも分からないのに、京灯がこんなにやらしかったなんて知らなかったな」
批土岐の言葉に真っ向から否定したいのに、繰り返し与えられる愛撫に言いたいことすら今じゃもう口に出せない。
言おうとすれば確実に変な声になるだろうって分かるし、そんなのがデカく響いたらっ…
キーンコーンカーンコーン
「あ、昼休みが終わるね」
「はっ、…ん」
途中までは上手くいってたのに!なんで俺また受けなんだよ!と思いながらも、すっかり戦意喪失しちゃっていた耳に、チャイムの音が滑り込んできた。
どうやら休み時間が終わるらしく、図書室にいた奴らも皆教室に戻っていくだろう。
「今なら少し位、声出しても大丈夫だと思うよ」
「んっ…、誰がっ、ぁっ、あっ」
と言うことは、お手本みたいな存在の優等生である批土岐が授業をサボるわけがない!
これで何とか俺も解放される…と、内心で胸を撫で下ろしていたわけなんだが。
「敏感なのはこんな場所だから?こういうシチュエーション、好きなんだ?」
「んっ、ちがっ、あっ、んぁ…や、べえからホントっ…もうっ」
批土岐の手は休むことなく、更に俺自身への愛撫を深めていく。
こんな所で性器晒して、下から上へとゆるゆる刺激を与えられながらどうしようもなく感じてしまっている俺。
耳元で熱っぽく囁かれ、それにすらビクビク反応してしまう。
ダラダラと溢れ出す先走りは批土岐の指を通って、ポタポタと床に落ちていく。
チャイムの音に紛れてもっとデカい声出してみろみたいなこと言いやがって!
ホントに病人っすかこの人!!
軽くいじめ的な言葉を言いながら、確実に俺を絶頂へ追い上げていく。
「ぁっ、はあ、んっ…あっ」
背中に批土岐の体温を感じながら、クチュクチュと音を立てる自身に次第に我慢がきかなくなっていく。
「あっ、は、ぁっ…もっ」
汗ばむ額、熱を含んだ息遣いに合わせてどんどん速さが増していった愛撫。
痺れていく思考の中で、もうイク!と喉元を仰け反らせた時。
「はっ、…ひ、とき…?」
「授業、行かなきゃな」
イクはずだったところを直前で止められてしまった俺、あっさりと自身から批土岐の指先が離れていく。
俺としては、何でこんな半端なとこで手離すんだよと!
クラクラした思考の中にいて、物足りなさを感じていた。
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