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15.ポップサーカス 【4】

ムスッ 「京灯、まだ怒ってるの?」 「あったりまえだろバカヤロウ」 あの恥ずかしい出来事から数日経って、俺は機嫌の悪い表情で批土岐の隣を歩いていた。 まだってなんだよ、まだってよー! 怒るだろ!あんなッ…あんなッ…! 「でも、遅刻してた京灯が悪いよね」 「んだと?!つうかお前あんなもんどっから仕入れてきやがった!!!」 おぞましい記憶が呼び起こされていって、自分の醜態を思い出してゾワゾワする。 そんな時に、サラッと言われた批土岐の言葉にグサリと胸を貫かれる。 そりゃ、遅刻しまくってた俺が悪い!分かってんだよ!そんなことはッ…!だけど、だからって…あそこまでするかフツーッ!!! マジ京灯ちゃん婿とか行けないし!! 「気になる?」 「そりゃそうだろ!」 こんな麗しの生徒会長が、あんな大人グッズ持ってたなんて知れたらもう大変なことになるぞ! 俺はもっと大変なめにあったけどな!!!(ヤケ) 「そう。じゃあこれからゆっくり説明してあげるよ」 「えっ、な、なに、なんでっつーかどうしてそんな人気のない方向に!」 「人が居たら話しにくいことだろ?」 「そりゃそうだ。て、いや違ぇ!なんかそれだけじゃねえ気がする!」 「まあ、気にしないで」 「無理だろアホーッ!!!!!」 なに俺、なんかずっとこのまま・・・ 受け手なわけ?(涙) あ、いや今気にするとこはソコじゃねえ。 なんだよまた何企んでんだよコイツはあぁぁぁ!!!! 【END】

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