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第四章・8

「あ、あぁ! 慎ッ! も、もう、これ以上はぁ!」 「あと一発! あと一回だけ!」  散々嬲られ、亮太は息も絶え絶えだった。 「うぅ、慎のバカぁ。こんな絶倫男だったっけ?」 「何たって、初夜だから!」  張り切って、慎は三度目の精を亮太に注いだ。 「ひ、あぁ! んあぁあ!」 「亮太ぁ!」  ごりッ、と骨を軋ませるほどに、慎は亮太に擦り付けた。 「んぁッ! 僕、またイッちゃうぅ!」 「あ、俺も、また出るッ!」  二人は、ほぼ同時に昇りつめていた。  最高に幸せな瞬間だった。

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