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夜明けの華 18

「痛っ、こら、馬鹿力をだすな」 「原田の身体みて、俺のがこんなになった。責任とれよ」  その言葉を聞きながら視線を下方にうつせば、剥き出された肇の息子は既に大きく、腹にあたる程に反り返っている。まだ中学生の分際でそこいらの大人よりも大きなそれに、蓮は目を見開いた。 「責任って」 「原田の中に、挿れたい」  肇は硬く立ち上がった先端を蓮の陰茎の裏筋に擦りつけ、前後に身体を揺すり始めた。突然の快感に全身の粟立ちが止まらない。 「あっ、こら、ばか、やめ」 「原田の身体、なんでこんなすべすべなんだよ、男のくせに、信じらんねぇ」  肇は息を荒げていく。 「すげえ、原田……はらだっ」  転がったローションに気付いた肇はそれを掴み取り、自身の掌へと垂れ落とした。両手を擦り合わせ、銀の糸をひく様子をじっと見つめる肇の姿を見上げながら、蓮は息を呑む。 「すげえ、ぬちょぬちょする」  肇はぬめった手のひらで、蓮の乳首をこねはじめた。 「やっ、やめ……肇、はなせっ」  覆いかぶさった肇の身体を引き剥がそうと肩を押しても、肇の身体はびくともしない。肇の息がどんどん荒くなっていく。自分の乳首をぎこちなくこねる肇の指先を剥がそうとしても、剥がれない。身体が痺れて、感覚がおかしくなってくる。 「ひっ、あっ」 「原田、これ、気持ちいいの」  乳首を乱暴に捻り上げられ、思わず声を漏らした。痛みが全身を駆け抜け、甘い痺れに変わっていく。肌が粟立ち、ぶるりと震えた。 「原田の顔、めちゃくちゃえろい……すげえ」  肇は震える指先を蓮の後孔へと伸ばした。 「原田のここ、すげえひくひくいってる。感じてるの?」  蓮の言葉を待たずに、肇の指が菊門に触れる。すでに柔らかく解れている入口は、ねっとりと濡れた肇の指に触れられて小刻みに震えた。 「あっ、馬鹿、触るなっ……」 「ここってこんな柔らかいんだ、知らなかった」  知らなくて良い事を覚えるなと声を上げるよりも先に、肇の指先がぬるりと侵入してきた。 「ふあっ」 「な、なんだこれ……吸い付いてくる、はらだ、すげぇ」  すげぇと呟きながら、中指だろうか、侵入をやめない肇の指の動きに蓮はたまらず声を上げた。違う、違う駄目だと呻いても肇の耳には届かない。  自分のものではない異物が自分の中に入ってくる感覚。蓮は無意識に腰を浮かした。止めなくてはいけない、止めなくては……。

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