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Yuki Side 1-2
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その昼休み、俺と大地は昼は伯母さんが作った弁当があるから友達数人といつも一緒に教室で食べている事が多かったけれども、今日は他の友達は委員会があるからそっちで昼を食べるとかいって行ってしまって、俺と大地だけになった。
「たまには、教室じゃないとこで食べる?」
大地はそう言って校庭の一角に綺麗な庭園っぽいところがあるからそこで食べようと言う事になった。結構そこは、人気で座るベンチとか良い場所が取られないように、早目に行こうと教室から出ると、
「…大地?」
と呼ぶ声がした。
俺と大地が、思わず振り向いてみると、一年生がいた。少し可愛い雰囲気の子だった。
一年生が、二年生の先輩をああいうふうに呼ぶのは……?というか、大地がそれを許しているという事は……?
「大地っ。僕と終わりにしたのはそいつのせい?」
いきなり俺を指差す。
「え?」
俺?何かした???
「なんでっ、僕のほうが可愛いしそれにっ」
「黙れ」
大地の方を見るとすごい怖い顔をしていた。
えと、俺はどうしたらいい?
「有希。ごめん。先に行っていてね」
大地は俺に、にっこり笑って言った。
何度かああやって大地にすがりつくように言ってくる子が時々いて、それはいつも、俺といる時ばかりだった。
というか、大地は俺とずっといるから仕方がないか。
だったら、大地だけ呼ぶとか、すればいいのに、みんなわざわざ俺といる時にかぎってくる。いつだったか、女の子みたいな綺麗な顔の子がいきなり大地に抱きついて、大地の耳元でなにか囁いて行った事もあった。
でも、さあ、今、目の前で起きてるのって……。
っつか、何処をどう見ても痴話喧嘩・・に見える……・
"男同士でっ?ええ?"
俺がぼけっとしてると後ろから声がした
「中田くんって盛んですよね?有希くんも大変ですね」
城野だった。
「へっ?あ、うん」
「妬けますか?」
「えっ??なんで?なんで俺が妬くんだよ?」
「だって、有希くんと中田くんはお付き合いしてるんでしょ?それとも、自信があるのかな?」
「えっええええーーーっ!!!ってか違うしっっ!!!」
俺はあわてて、手をブンブンと降って違うって騒いだ。それを見た、城野は、クスッと笑う。そして、
「そうなんですか?……。ふ~ん」
そう言ってしばらく考えていたが、続けて、
「有希くん。お昼一緒にどうですか?中田くんはまだ時間かかりそうですし」
そんな事を言った。
大地の方をみると、たしかにまだ少し揉めてるみたいだった。お腹も空いたし、それに、久々に、大地抜きで過ごせそうだし。喜んでそうする事にした。
「じゃ、生徒会室に行きませんか?あそこなら静かだし、昼休みは誰も来ないし、それと、実は生徒会室用のおいしいコーヒーあるんですよ。内緒で煎れますね?」
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