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Daichi Side 2-1
アイツには、はっきり言ったのに、その時は納得したはずなのに。俺と、有希が並んで歩いているのを見たら、何か言いたくなったとか言ってたけどさ……。わざわざ、有希といる時に選んで来るなんて。
あの1年生をなだめるのに少し時間が掛かってしまった。
昼休み、もう時間だいぶ経っちゃってる。有希、怒ってるよな。
先行ってろとか言ってそのままだったし。
急いで校庭の隅にある庭園へ行って見た。そんなに広くもない所なのですぐ見渡せる。だけど有希はいなかった。
「あれ?昼メシ食っちゃって何処かへ行っちゃた?」
でも、何処へ?
近くにクラスのやつがいたから聞いてみた。
「有希くんならこっちに来てないよ?」
という返事。
「何処いったんだよ?あいつ」
「あー。さっき見たよ。城野とどっか行ってた」
別の奴が言った。
城野だとおーーー!!
「っんだとぉっ?あいつと、何処行ったんだよ!!」
俺はそいつの襟をつかんでぶんぶんと振った。
「知らないよ!俺は見ただけだし」
あわてて、そいつが言い返す。それはそうなんだけども。
「つーかさ、城野だからってさ、そんな必死にならなくても?ここ学校だよ?なんか出来るわけないじゃん」
そいつが言ったけど出来なくてもするのが・・あいつだろうよ?俺は、堂々と隠し事しないで色々するけどさ、あいつは、裏で色々してるみたいだし。
噂だと、とりあえず、目についた好みな子は
"頂く"
みたいな。
俺は、基本的には来るもの拒まずだったから。
まあ、今は違う。有希は別格だよ。有希がいるから、来るものも拒んでいるんだよ。
でも城野だよ……?ヤバいでしょ?
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