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Yuki Side 1-4
「有希くん。ぎゃーなんて言わないでくれる?もっと色っぽい声だして欲しいんだけど?」
捕まった。
「しょうがないよ!だってぎゃーしか言いようがないし。つか手痛い。ちょっと、手そんなに掴まないでよっ痛いし」
「有希くん、まったく立場が分かってないですね?いいですか?この生徒会室は、学校の全く端にあってそれに、ここに俺と有希くんがいることは誰も知らないって事。意味わかります?だから、誰もこない。しかも、ここにはさっき鍵を掛けましたし」
それって。俺かなり、ピンチ??
城野の綺麗な顔がせまってきた。
こういう綺麗な整ってる顔が怒ってるとかなり怖い。
そのまま再び、ソファーに押し倒された。
そして再びのキス。さきほどとは違う、激しく、深い。
……あ・・・。
やばい。頭、真っ白状態。
カチャカチャっていう音がした。
……城野が俺の・・・ズボン脱がしてる??
え。
「ぎゃーーーーーーっつ!!!!!」
またぎゃーっと言った。すると、どんどんと、ドアを叩く音がした。
城野はクスっと笑って
「叩いても、鍵かかってるから入ってこれませんから」
って言っていた。
「というか、ほんとにもっと色っぽい声だしてくださいね?」
そう言って、俺の耳朶をペロっと舐めた。
うわっ
ヤバイ。
ドアを叩く音がもっと大きくなる。
それにつれてなんか声も聞こえる。
何??
「ゆうきぃーーーーっ!!」
あれ?あれって、大地の声だ。
「だ、大地っっ!!」
大地の声を聞いたらなんか、すごく……。
涙が出てきた。
泣いてる?泣いてるの?俺?
「中田くんは入ってこれませんからね」
城野はにっこり笑いながら、ソファーに押し付け、俺を組敷く。暴れようにも上に乗られているし、思うように身体が動かない。
やつの手が・・・。俺の下肢の中心を触る。
「……や、やだっっ……」
頭の中がぐるぐるする。
涙がどんどん出る。
「…やっと、いい顔してきましたね?」
大地ったすけてよ!
「だいちっ!!」
思わず怒鳴る。
「いくら騒いでも入れないんですから?」
もしかして、これは。
やられるってことっ?
「いやだ!!!」
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