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Daichi Side 3-2
その日の昼休み。休んでいるはずの有希が学校に何故か来た。
それが・・・・・
いきなり教室に来て、昼休み教室にいた城野の顔をなんと、
"グー"で殴った。
ってか、それすごい。腫れている城野の顔がさらに大変なことになった。他の皆はあっけにとられて何も言えなくなっていた。もちろん俺も吃驚してぽかんとしていた。
「城野。俺、嫌いだからお前みたいなの。ってかもう半径1メートル以内は近づくなっつーの。キモイし!!」
なんか有希すげー言ってる言ってる。
可愛い子が怒るとさらに可愛さ倍っつーの分かってないよな。有希……。
そして、俺のところにまっすぐきて、
「大地。俺、大地が好きだから」
そんな事を言い放ってにっこり笑った。ってか、そんな事を大きな声で言ってけど?おい。いいの?みんな聞いてるよ?
「だからもう一度。好きって言ってよ??」
ってか人前ですけど……有希。俺が有希に押されているなんて……。
"・・・ねえ??"
有希が促す。だから俺はそっと言った。
「"好き"だから」
有希はすごい可愛い笑顔になって俺にキスをした。
ぉおおおおお・・・とどよめくクラスの連中。ってか・・・・みんな見てる……。
いいのか有希??
ま、いいっか。
俺は、有希を抱きしめて今度は、俺から有希に唇に深く深くキスをした。
end
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