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エロが書いてみたかっただけ

「すまんな、翔。」急遽、仕事が入って海外に行く事になった叔父さんにホテルの前で車から降ろされた俺はその場から一歩も動けずにいた。 「・・・・・・おじさん嘘だろ・・・何このホテル・・・。」田舎者の俺ですら聞いたこと有るような高級ホテル・・・・。 一泊おいくら万円??って感じでTシャツジーパンの俺は場違いすぎて・・・・。入ることすら躊躇するわ!!! 好きなバンドのLIVEを見に田舎から出てきた俺は、ホテル代を浮かすために叔父さんの家で泊まる事にしていたんだ。 折角の都会なので連泊してメイド喫茶とかネカフェとか行ってみたかったんだよ! 『おかえりなさいませ♡ご主人さま!』動画で見たこと有るけど、実際に言われてみてぇじゃん!! 俺はネトゲ好きで、いつも遊ぶ仲間からシャワーも何でも揃ってるってこと聞いてたから、ネカフェも見てみたいんだよな! ライブが終わって叔父さんが迎えに来てくれたんだけど、「泊めることが出来なくなったからそのお詫びだ。気にせず楽しんで来い。」って連れてこられたホテルは、もう本当になんじゃこれ??? ロビーからして俺知らないよ?見たこと無いよ?こんな絨毯の上靴で歩いていいの?飾ってある絵とか、見た事も無いけどあるだけで高級ぽい感じがする。 さすがはアルファの叔父が使ってそうな高級感が半端ない。 まぁ、基本ポジティブな俺♪ 「こんな事でもなけりゃ、泊まれないしな!楽しんじゃお!!」チェックインに行くと叔父さんが既に、5日間分の宿泊と食事の予約もすませてくれていたので、カードキーを受け取り案内されたエレベーターの方に向かって歩いていた。 色々とあるようで、男でもいけるエステに、先生付きのジム、いつでも入れるプールに・・・ んま!!カラオケってちょっと!!ここだけでも楽しめるじゃん!!! パンフレットを眺めながらエレベーターを待ってるとどこか懐かしいような甘いようなそんな柑橘系の匂いを感じた。 ドクン!!と心臓が強く脈打ち始めてきて焦った俺。 え!?なんで!?急に感じたこの動悸は発情期のそれだった。 オメガの俺は発熱する体と溢れ出すフェロモンに動揺してしまいその場で蹲って動くことができない。 不特定多数の人がいるこのホテルのエントランスでこの状況は、非常にまずい・・・。オメガのフェロモンを撒き散らしている俺は、ただのテロリストだ。 「お客様!大丈夫ですか?」ホテルマンが駆け寄ってきてくれる気配がし、これで避難できるとほんの少しホッとした。 「触るな!!悪いが俺のだ。」って俺を軽々とお姫様抱っこにして持ち上げた男の熱を感じて発情が増していく。 抱かれた瞬間にさっき香った柑橘系の爽やかな匂いを思いっきり吸い込んでしまった。 発情が一気に加速していく身体についていけず、呼吸するのも辛い。 「はぁ・・・つらっ・・た、助けて・・・。」 そのまま俺を抱く男に助けを求めてしまう。 「わかったから少し待ってね。」男は嬉しそうに微笑んで俺を強く抱き締めたまま歩き出した。 「匠様、こちらの方は?」近くで知らない男の声がして急に怖くなり、抱きしめてくれる男の首に腕をまわして縋ってしまった。大丈夫だと言う男の声に少し体の力が抜けていく感じがする。 「近づくな。俺の運命だ。後は任せるぞ。」低い威圧が有る声で牽制をかける男に驚きはしたが、発情の熱が上がっている俺には誘発剤にしかならない。 「この方が!?分かりました。お任せください。」誰かの声が遠ざかったと思ったら浮遊感を感じた。 エレベーターに乗ったようで二人のフェロモンの匂いが混ざり合った。 濃厚な香りに包まれて幸せで・・・。 やっと出会えた半身に体が震えるほどの歓喜・・・。 早く番になりたくてたまらないくらい切なくて・・・。 これが運命か・・・。 この男の腕の中は俺の場所だって本能でわかってる。 男から与えられるこの熱から離れられない、離したくないって男の首にまわした腕に力が入ってしまう。 じわじわと後孔から愛液が溢れ出て、股間も痛いくらい窮屈でたまらない。 「はっ・・・・も・・・・はぁ・・・」ってろくな言葉も出ずに、荒い呼吸音しか出ない。 見上げた男は黒髪を後ろに流すように整えてクールな感じの美青年だ。 「くっ・・・・・ふっ・・・。」 切れ長の目には欲情が隠しきれず、我慢しているのか少し眉間にシワを寄せ薄い唇を噛み締めている。 チーンの音共に開いた扉から出て歩き始めた振動で、「んぁ。ぁっあん。」俺は声が抑えられない。 「あぁ!!くそっ!!待って!!部屋に着いたから!!」って勢いよく部屋に入った瞬間に、降ろされ壁に押さえつけられて、噛み付くようなキス。 誰かとした事もないけど、これファーストキスかぁなんて考える余裕もない。 お互いに混じり合い濃厚になるフェロモンに誘発され発情しきった俺は、この男が欲しい、腹の奥底に子種が欲しい、早く熱を覚まして欲しい、うなじを噛んで欲しい、って事だけしか考えられなくなった。 舌先で上顎をなぞられるの気持ちいいけど息をするタイミングが分からなくて頭がボーッとしてくる。 乱暴にベルトを外されジーパンと一緒にパンツも脱がされ片足を浮かされた。俺は不安定な体制に怖くなり、男の首にぐっとしがみついた。 「ふっ。前も後もビチョビチョになってる。」俺の後孔の辺りを指で擦りながら男が嬉しそうに笑ってる。 じれったく、後孔を擦るだけでそれ以上のことを待ってるのに何もしてくれない男に悔しくて、舌を甘噛してやった。 「はっ・・もうさっきからじれったい!」涙目で睨みつけてやったけど、男は嬉しそうに微笑えんでる。 「ふふふっごめんね。」後孔に指を奥まで1本入れてきた。 「んああぁぁぁっあああぁあ」やっと手に入った刺激が気持ちよすぎて俺は前を触ることなくイってしまった。 「イっちゃったの?二本、三本って増やしても余裕だね」グチャグチャ音をたてながら楽しそうに出し入れする男の長い指が、不意に俺の良いところをかすった。 「ここが良い?気持ちいいね?」ジュブジュブ態と音を立てて後孔を広げてくる。 合間にトントン前立腺も刺激されて、もう頭がおかしくなる!! 「やぁぁぁ!!!そこ!!ダメっ…あっ…はぁっ!ああああぁぁぁぁぁ!!」中イキさせられて床の片足も着いていられない。 俺の不安定に床についてた片足も持ち上げられて、駅弁スタイルに。 「はぁぁたまんないもう入れるよ?俺が欲しい?」男も余裕がなさそうなのに、俺の後孔に自身を当てて意地悪く聞いてくる。 「もうおかしくなる!!お前が欲しい!!もうちょうだい!!」泣きながら叫ぶように言った俺を嬉しそうに見ながら「いいよ」って俺の中に入ってきた。 「んああああぁっぁぁぁぁぁぁ!!」一気に奥まで突っ込まれて俺は目の前が真っ白になった。 背中が仰け反って中が痙攣しててイッたままで降りてこない・・・・。 そんな事お構いなしにがっつがつ腰を打ち付けてくる男。 「はぁ・・っ俺の・・・俺の運命・・・俺のものだ!!」俺を苦しいくらいにぎゅうぎゅう抱きしめながら、腰を打ち付けてくる。 俺の中でドクドクと弾けた感触を感じて男と一緒におれもまたいった。 ゆっくりと腰を数回打ち付けて抜けていった男が寂しくて、離れていかないようにしがみついた手に力を入れた。 「いや・・・・離れちゃ・・やだ・・・」少し出来た隙間から熱が逃げていくのが寂しくて辛い・・・・。 額、頬、目蓋、唇に口づけて、額と額を合わせてお互いに呼吸を整えながら、見つめ合った。 「大丈夫。俺は離れていかないし、もう俺から離しはしないよ。だから落ち着いて。」子供をあやすように優しく言い聞かせる男に、俺は嬉しくて落ち着いてきた。 少しだけ発情が落ち着いて冷静になった。 「避妊薬・・・飲んでないから・・・飲まないと・・俺の鞄どこ?」 ゆっくり床に降ろされて、辺りを見渡してかばん見つけたけど腰の力が抜けて動けない。 俺の鞄をとって男が鞄を渡してくれる。 「ほんとは赤ちゃんが出来ても嬉しいんだけど、今回は我慢する・・・・。避妊薬、入ってる?今更なんだけど、名前教えてくれないかな?」 少ししょんぼり顔をした男は座り込んだ俺の額にキスを落としながら聞いてくる。 「薬はあったよ・・・お、俺は、木下 翔(きのした かける)。子供って・・・子供の前に俺ら出会ったばっかでお互いに何も知らないじゃん。」 それもそうなんだけどねって苦笑した顔もイケメンな男は俺をお姫様抱っこでソファーに連れて行ってそっと降ろしてくれた。 水を取りに行った男からペットボトルの水を渡され、取り出した緊急用の避妊薬を1錠飲み込んだ。 俺の隣に座り背中を擦りながら項に鼻を寄せて匂いを嗅いでくる男に、くすぐったくなって肩をすくめてしまう。 ついさっき知り合ったというのに、この男の横はめちゃくちゃ居心地がいい。 フェロモンのせいもあるのかな?何も心配するものが無いって理由もなく安心すると言うか、この位置が当たり前なんだって思ってる。 俺ってこんな単純な性格だったかなぁ? さんざん俺の項から匂いを嗅いで、合間にチュッチュと至る所にキスをしてくる男。 俺が好きって、大好きって気持ちが伝わってくるのがくすぐったくて・・・ニヤけてくる。 「薬飲んだ?俺は、清園寺 匠(せいおんじ たくみ)だ。色々知りたいけど・・はぁ・・いい匂い・・。まだまだ発情期は収まらないよね。ベット行こう。」 俺を軽々と抱き上げながら満面の笑みでベッドに連れて行かれる。 まるで宝物みたいに大事に抱かれる腕が気持ちいい。 ゆっくりと優しくベットにおろされ残っていた服をすべて脱がされて、匠も服を脱いだ。 顕になった引き締まった肉体がため息が出るほどキレイで、目が離せない。 「おまたせ」ベットに上がって俺に覆いかぶさってきたまま、キスをしてくる。 そのまま突然始まった俺の発情期に二人で溺れていった。 「はい。・・・えぇ、その通りでお願いします。」男の声とカチャカチャ音がする。 ゆっくりと戻ってきた意識で音のする方を見ると、ベットの横のテーブルでパソコンを操作しながら、どこかに通話している匠が目に入った。 仕事をしているのか、少し威圧を感じるその横顔が、とてもかっこよくて見惚れてしまった。 突如始まった発情期から4日目になり、かなりスッキリして理性は戻ってきた。 1日目から3日目までは本当に二人共、性欲に支配された獣のようだった。 少し食事を取ってはセックスをして、意識を失って気がついたらまたセックスの繰り返しだった。 ちょっとでも離れると苦しくて、寂しくて・・・。ずっと繋がっていたくて仕方なかった。 お風呂に入れてくれたような気がするけど、あんまり覚えてない。 俺が辛くないタイミングで入れてくれてたんだろうなぁ。 シーツも清潔な新しいものになっているし、色々としてくれたみたい。 めっちゃ嬉しくて幸せを噛み締めております。 匠の指長いなぁ・・・あの手でどこを触られても気持ちよくなっていたんだよな・・・。 本当に羨ましいくらいにいい体してる。 がっしりとした体に抱きつくと安心できて・・・すべてを預けきってた。 俺より何センチでかいんだろう?服を着ていると細い見た目なのに、付くとこには付いてるあの胸筋と腹筋はズルイ・・・。 なんでアルファって腹筋が割れてんの?プールでみたけど知り合いみんな割れてるんだよなぁ。 付きやすいとはいえズルイ。俺はどう頑張ってもうっすらなのに・・・。 汗ばんでいる肌をくっつけていると、欲情が抑えられなくなって・・匠が欲しくなって性欲が止まることなんてなかった。 飲み物を飲んで動くあの喉仏エロいな・・・・。 匠のどこを見てもエロくて、触れていたくてすべてが愛おしくなってくる。 こっちに気づくことなくどっかに指示を出している間に、匠の体をじっくり観察していると、燻っていた熱がまたぶり返してきた。 「ん?あぁ、起きたのか。悪いがそのままよろしく頼む。番が起きたので。」嬉しそうにしやがって・・・。 操作していたパソコンを閉じてスマホを机においてベットに戻ってきた匠を、シーツを持ち上げて迎え入れる。 「おはよう、翔。俺と同じ柑橘の香りが出てきてますが?」って微笑みながら俺を組み敷いてくる匠の首に腕を回して引き寄せて唇を奪ってやった。 「おはよう。誘ってんだよ。嫌ならやめとくか?」匠の肩を押し上げながら意地悪く笑っていってやった。 一瞬、びっくりして間の抜けた顔になってたけど、満面の笑みに切り替わった。 ただし目だけは完全に獲物を目の前にした目だった。 「そっかぁ。もう復活してきたんだね。よかった。最初から抱き潰してたから、昨日は少し様子見てたんだよ?。あれでも。しっかりと意識有るうちにゆっくりとセックスしようね。」 優しいキスからの甘い時間の始まりです。 と、いっていた朝は何だったんでしょうかね? 気がつけばオレンジ色の夕焼けがキレイです。 ゆっくりとしようと言ったのは、一体誰だったのか?挑発した俺が悪いのか? 声はガラガラで体中に散らばる噛み跡と鬱血痕。足腰なんて動かせる気がしないくらいに疲弊している俺。 それに引き換えスッキリした顔で俺の身の回りをキレイにして、今は頼んだ夕食が部屋に来るまでに済ませたい仕事があるらしく、パソコンとにらめっこ中の匠。基本的な体力の差を見せつけられた気がしたよ。 発情期の間は性欲に支配されてるからついていけるんだけど、普通のときはもういっぱいいっぱいで。 「そんなに見られると恥ずかしいよ?」ちらっとこちらを見て、すぐにパソコンに戻る匠の横顔にまた見惚れる。 「カッコイイなぁって・・ね。」シーツで隠れてたつもりなのに、バレていたようだ。 恥ずかしすぎる。ふふって笑う顔もたまらないくらい、キュンキュンする。って俺はどこの乙女だ。 「俺、家にも叔父さんにも連絡入れてなかったわ。」首の後がむず痒くて触っていると気づいた! 「項!!!噛み跡有る!!」そうだった!2日目に噛まれていたの思い出した!!少し瘡蓋になってるけど、ゴツゴツとした膨らみ。 思い出してビックリしたのと、俺が・・この俺が番ができた嬉しさが半端なくて涙が溢れ出した。 嗚咽も出てきて、涙も止まらなくなった俺に驚いて、駆け寄ってきて抱きしめてくれる匠。 優しい温もりで包んでくれる事が嬉しくて、余計に止まらなくなったよ。

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