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1.5話(龍蓮花 紅)
俺には、愛してやまない弟が居る。
弟の葵は、俺の宝だ。
葵を汚すことは、俺が許さない。
汚い奴が葵を見るのも嫌だ。
笑ったり、困ったりする、可愛い顔は、俺と一部の例外にしか見せたくない。
俺の側から離したくない。
『俺は、葵を何があっても守る。この命に代えても!』
そう、誓っている。
「兄さん、入るぞ?」
朝、葵が俺を起こしに来る。
葵はいつも俺を起こしに来るが葵自身は低血圧なうえ寝起きが悪い。
葵はカッコいい男前系の顔をしている。
その顔の眉間にシワをのせてかなりの眼力で睨んできながら『、、あぁ⁉ 』と、ひっくい声で言ってくる(組の者が寝起きの葵に仕事の関係で話し掛けた時)が、俺が頭を撫でるとふにゃふにゃ可愛い顔で笑いながら俺の手に頬をスリ寄せる。
「兄さん、起きろ!」
今日は葵に少し我が儘を言ってみる事にした。
どうやら葵は俺と朝飯を食べたいみたいだ。
可愛い!さすが俺の葵!そう思っていると葵が俺の今日の予定を聞いてきた。
今日は紫と会う日だ。
なので葵を紫に紹介しよう!と思い付いたので葵に言うとOKをもらった。
これで今日は葵とずっと一緒に居られる。
朝飯食う前に葵に挨拶しないとな。
今日は少し長めに挨拶(キス)をしたため葵の顔が少し赤くて色っぽい顔をしているので葵が落ち着くまで俺の部屋に居よう。
(誰かが葵のこんな顔見たら消さないとな)
昼、紫に葵を紹介する。
葵は紫を気に入ったのか俺の大事な奴だと知っているからか、ずっと顔をふにゃふにゃさせて可愛らしかった。
あの他人に心を開かない紫が葵の可愛い顔に見とれていたり可愛すぎて心配していた。
紫には葵が俺の宝だと教えたので俺(主)の宝を紫は全力で守るだろう。
それに紫自身が葵を気に入ったみたいだしな。
俺の一番の愛情表現は、キスだ。
だから俺は、俺の大事な奴にキスをする。
俺の宝の葵には、いつもキスを贈る。
葵は、ずっと俺の側で笑いながら幸せで居れば良い。
ずっと俺が、葵を守るのだから。
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