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番外編 ハロウィンの夜は、、、(葵編)

パーティーも終わり今は鈴の兄さんの部屋で二人きりだ。 「鈴の兄さん、その耳と尻尾は本物だろ?」 「ああ。紅に盛られた」 「兄さんは、、、けど、その格好凄く似合ってるぞ」 「本当に?」 「ああ。カッコいいが可愛くもあるな」 「カッコいいは良いけど、可愛いは複雑だな」 「だが、可愛い鈴の兄さんは貴重だから誰にも見せたくないな」 私がそう言うと鈴の兄さんは私を抱きしめた。 「あんまり可愛い事言うなよ。我慢出来なくなるだろ?」 「オレは我慢して欲しくないけどな?」 「じゃあ、キスしても良いか?」 「さっきもしたじゃねぇか。けど、オレもしたいからしてくれ」 「、、、本当に可愛いな」 「鈴の兄さんもな、ん、んんっ、ふぁ、んっ、ン?ん~!」 「んっ、クス、もう少しな?」 「はっ、なっ!ちょっ、んっ、鈴の兄さっ、ンっ、ン~」 鈴の兄さんが私にキスしながら太ももを撫でてくる。 (くっ、意地悪!、、、意地悪?あ、そうだ!今日、言ってなかった!) 「はっ、はぁはぁ。鈴の兄さん」 「ん?何?葵ちゃん」 「トリック オア トリート」 「え?ああ、そういえば言ってなかったよな。はい、これあげる」 「ん?チョコレート?」 「葵ちゃんチョコレート好きだもんな?」 「ああ、ありがとうな」 鈴の兄さんは私が好きなチョコレートを渡してくれた。 「じゃあ、次はオレの番」 「ああ」 「葵ちゃん、トリック オア トリート」 暗と菫と私の三人で作ったクッキーが私の近く(手を伸ばせば届く所)に置いてある提灯の中に入ってる。 (けど、、、うん、頑張ろう!) 「葵ちゃん?」 「、、、い」 「ん?何?なんて言ったの?」 「今は持って無い」 「え?けど、その提灯の中に」 「今はオレの手に持って無い。だから、その、鈴の兄さん」 「ん?」 「イタズラしてくれ」 「へ?」 驚いて固まった鈴の兄さんの耳元でちゃんと言う。 「お菓子を持って無いオレにイタズラしてくれ。鈴の兄さんにイタズラして欲しいんだ」 「、、、本当に良いのか?」 「ああ、鈴の兄さんにイタズラして欲しいんだ。鈴の兄さんは嫌か?」 「そんな事あるはず無いだろう?本当にイタズラするからな?」 「ああ、頼む“チュッ”」 鈴の兄さんにキスしたらベッドに押し倒された。 (鈴の兄さん、本物の虎みたい。カッコいいなぁ) その後、鈴の兄さんが満足するまでイタズラされてくたくたになった。 だけど、鈴の兄さんと一緒にクッキーを食べて幸せな気持ちになった。

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