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番外編 ハロウィンの夜は、、、(菫編)
ハロウィンパーティーが終わってボクの部屋に灰炉くん二人だけでいる。
「あの、灰炉くん」
「なんだ?」
「その耳と尻尾って本物なんだよね?」
「ああ、紅さんに盛られてな」
「その、あの、さ、触っても良いかな?」
「かまわねぇよ」
「うん。ありがとう」
さっきから触ってみたくてソワソワしていたので許可を取ったので耳から触ってみた。
(うわぁ!凄い!毛の部分はふかふかしてる!触るとピクピク動く!)
「尻尾も触るよ?」
「ああ」
「うわ、凄い綺麗な毛並み。ふわふわだ」
耳と尻尾を触った後、灰炉くんをじっくり見た。
(うん。やっぱり)
「カッコいいなぁ、灰炉くん。キスしたいなぁ」
「っ!菫」
「へ?あ、何?」
「思っている事が口から出てるぞ」
どうやら、さっき思ってた事を全部口に出して言ってしまったみたいだ。
(恥ずかしい!さっき思ってた事っていったら)
「そんなにオレとキスしたかったのか?」
「う、、うん。だって灰炉くんカッコいいんだもん!そんなカッコいい灰炉くん見てたらキスしたいなって思っ」
「分かったからそれ以上言うな」
「、、、うん。ちょっとうるさかったよね?ゴメっ、ん!」
「んっ、オレが我慢出来ないからだって意味だよ。この衣装で出てきたお前を見た瞬間からずっとキスしたいのを我慢してたんだからな?もっとしても良いか?」
「もっとして欲しい」
「お前本当に可愛いな、菫」
「そんな事なっ、ん、んんっ、ふっ、ぅんっ、はっ、はぁはぁ、あ、またっ、ん~、ンん」
「はっ、お前が可愛いのが悪い」
「灰炉くん、意地悪だ」
「意地悪って仕方ないだろ?お前が可愛いから意地悪したくなるんだ。あ、今日はハロウィンだったよな?」
灰炉くんがボクの顎を掴んでまたキスしようとした時にそんな事を言ってきたのでボクが頷くと灰炉くんはボクに聞いてきた。
「トリック オア トリート」
「ふへ?あ、お菓子ならここにあるよ?葵ちゃんと暗とボクの三人で作ったんだ」
「へー、旨そうなクッキーだな」
「食べてくれる?」
「ああ。ただし、菫が食わしてくれ」
「ボクが?」
多分、紅さんに葵ちゃんがやってた俗にいうあ~んってやつだろう。
(恥ずかしいけど、灰炉くんが喜んでくれるなら!)
「分かった。口開けて?」
「ああ」
「はい。美味しい?」
「ん、旨い」
「そっか。あ、ジャムが指に付いちゃった」
「指に、、、“チュッ”」
「んっ!灰炉くん?」
「もう一つくれ」
「あ、ああ、うん」
袋の中のクッキーが全部無くなるまで灰炉くんに食べさせたけど、灰炉がクッキーを食べる度に私の指を舐めてきた。
「これで終わり」
「ああ、旨かった。次はお前の口を食わせてくれるか?」
「ボクの口、、、うん、良いよ」
最後は灰炉くんが満足するまでキスをした。
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