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友達の彼氏×平凡

俺の友人は男と付き合ってる。 だから? その友人も男だ。 つまり、男同士と言うこと まぁ、最近じゃぁ驚きはするが差別までは行かない テレビの中の人達もカミングアウトする人もいるし だから友人が男と付き合ってるとわかった時、驚いたが祝えないわけではなかった 友人とその彼氏が仲良く喋っていたので、からかってやろうと友人に近寄り肩に腕を回して 「タツキくんは今日も旦那とラブラブですねぇ!羨ましい〜」 と絡むと、目の前から何か嫌な空気を感じた その方向を見ると友人の彼氏であるヒノセが無表情でこちらを見ていた 「っ!な、なんだよ!少しからかっただけだろ!?チッ…邪魔者は退散しますよーだ!じゃぁな」 タツキから離れて二人に手を振ってその場から離れた 二人から離れ人目のつかない場所までくると腰が抜けたかのように冷たい床に膝がつく 「怖かったー………」 何だよ。ヒノセの奴…あんな顔して!クソッ… アイツの事はハッキリ言って俺は嫌いだ ヒノセと言えばこの学校で知らない人はあまり居ないだろうと言われるほどのイケメンだ。 タツキと付き合う前は女子共から毎日告白三昧だったと噂されていた。 タツキ付き合った次の日から一週間女生徒の半分…とまではいかないが倒れて休んだと言う話もあるほどだ。 男の俺から見てもカッコいいのがわかる。 タツキの方は一見地味に見えるが、前髪と眼鏡さえ何とかすれば男性アイドル並の容姿をしている。 俺から二人を見ていればお似合いだとは思う。 お似合いだが、友人の彼氏を悪くは言いたくは無いが個人的にヒノセは嫌いだ。 タツキと付き合う前の話だが アイツのタツキを見る目に初めて気づいた日、寒気がした。 ずっと見ている。ずっと 見られてるのが自分だと勘違いするほど気持ち悪く家に帰ってからも寒気がした。その次の日俺は熱を出して学校を休んだ。今考えると寒気はただの風邪のせいだったのかもしれない。 それから2週間後、タツキにヒノセと付き合う事になったと報告された タツキがヒノセと付き合って1ヶ月半 タツキが学校に来なくなった 先生が家の都合とか、体調不良とか適当な理由を並べてもう1週間が経つ スマホの連絡アプリで確認しても既読にもならない 家にも訪ねたが誰もいなかった ヒノセに聞こうとしたが何故かヒノセの方向を見れず、俯いてしまう。ヘタレかよ俺。 タツキが居なくなった環境に慣れてきた頃、懐かしい名前が表示された『タツキ』 慌てて電話に出る 「お前今まで『助けて』」 「は?お、おいどうしたんだよ」 『今、◯◯通りの◯◯にいるんだけど助けて!』 「ちょ、俺今学校なんだけど」 『学校……っ、ひ、ヒノセ君は?』 「ああ、アイツなら……っ!」 何で… 『どうしたの?』 ……気のせい? 「いや、何でもない。アイツなら今教室で友達と話してるよ」 『じゃぁ、ヒノセ君にバレないように今から来て!!』 「は!?わ、わかった」 電話を切り鞄はそのままにしてトイレに行くフリをして学校を出た。 電話の最中に感じた視線も、教室を出る瞬間に感じた視線も気にしないようにした。 電話で聞いた場所に着くと私服のタツキが顔色を悪くしながら駆け寄ってきた 「タツキっ!お前どうしたんだよ、この数日間どれだけ心配したとっ」 「ごめん!でも、スマホも隠されてたから…」 隠されてた?? 「どういうことだよ?」 「僕、ヒノセ君に…」 タツキが震えながら俺の腕を掴んで見上げてきた 「ヒノセに?」 「と、とじ、閉じ込め、られてた」 その瞬間驚いたが、何故か意外と冷静に受け止めれた タツキの後ろの交差点の青から赤に変わるのが見えた 「とりあえず、警察に行こ?」 「信じてくれる?」 「俺は信じるから警察に行こうって言ってんだけど」と柔らかい感じで言う 「ありが…っ!!」 タツキの表情が変わった 最初から顔色は良いとは言えなかったが、さらに青白い顔になって震えていた 「あ…」 「どうしたんだよ?」 「なんで俺の言う事聞かないのかな?不良品は要らないから」 「え?」 後ろから聞き覚えのある声がしたので振り返った瞬間周りの人の叫び声と大きい音が耳を貫いた 交差点の方を見ると車と人の事故があったらしい それより、さっきまで目の前にいたタツキの姿が見当たらない 「あんな不良品のどこがよかったわけ?」 「え?」 また後ろを振り向くとあまり会いたくない人物が立っていた 「ヒノセ…どうして、」 「お前がずっと側に置いてるから俺も気にいると思ってたんだけど、アイツはダメだ。言う事は聞かないし、役にも立たない。少し躾ようと連れて帰ったら泣き叫んでうるさいし、何であんな不良品みたい奴を側に置いてたわけ?あんな不良品みたいな奴を側に置くより俺のが良くない?そうだ。それが一番だ。今までは同じ物が好きなだけで良かったんだけど、アレは好きになれなかったや」 「何、言ってんの?お前。それよりタツキが居なくなったんだけど」 さっきまで目の前にいたんだ。まだ近くに 交差点の方に救急車とパトカーのサイレンが近づく音が聞こえる 「そうだな。いなくなったな」 そう言って微笑んでるヒノセが不気味で目を逸らし「探さなきゃ」とその場から離れた 結局タツキは見つからなかった。 電話してもつながらなかった。 だが、夜になるとタツキから電話があった。 出てみると女の人の声でタツキの母だと言う。 タツキは交通事故で亡くなった、という連絡だった なんで? どうして? タツキが死んだ? 「うっ、ぅあ、ぁぁあぁあああっ」 嘘だ!嘘嘘嘘嘘なんだっ! 夜の道で1人泣き叫びその場に蹲み込んだ きっと夢だ。 そうだ、これは悪い夢なんだ。 そうに違いない。 だって、今日俺はタツキとあったんだ。 「夢だ。これは夢なんだ」 「夢じゃないよ」 ノシッと身体全体に何かがのしかかって来た。 この声… 「ヒノセ……」 「俺だってわかってくれたんだ。嬉しい」 「夢じゃないってんならお前の恋人は死んだんだぞ?もっと他にやることとかあるんじゃないのか?」 なぜか凄く嫌な予感がして怖い。 「やること?…ああ、今日から俺がお前の傍にいれるそんな記念日をお祝いしなきゃだよな」 こいつ…ダメだ。ダメなやつだ。 逃げないと! ヒノセから離れようともがいてみるが、離れられない 「タツキ。そんなに暴れないでよ。さ、大人しく帰ろうか」 どこに!?? と、心の中で突っ込んでるうちにヒノセに抱き抱えられて無理矢理どこかに連れて行かれた end もう後半適当でした。申し訳ありません

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