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変な人×ヤンデレ? りおside

りおside マコト君を初めてみたのは中学の時。 マコト君中学1年生、俺は2年。 たまたま同じバスで、たまたま隣に座っただけ。 ただ、それだけ。 マコト君は、ハッキリ言ってカッコよくも可愛くもない。どこにでも居そうな普通の男の子だった。 ちょっと暗い雰囲気はあった。本当にどこにでも居そうな中学生。 別にこれって事もなかった。 ただ、その日から数回だけマコト君を見かけただけ。目で追いかけてただけ。   目で追いかけていたら興味本位で後をつけてしまっただけ。 そしたら偶然名前を知っただけ。 楠見マコト君。 後をつけるのがその日から癖になった。 そして、マコト君を見れない時は妄想するんだ。 『りお、一緒に帰ろう』 『ここの式がわかんないんだけど、教えて。りお』 『僕ね、りおの事が好きなの』  『手、繋ぎたい』 『キスしたい』 マコト君の手は温くて落ち着く体温 マコト君の唇は少し乾燥してザラついてるけど、柔らかい 最近マコト君が嬉しそう。 マコト君高校卒業。来月から大学生。 マコト君と付き合って6年。 あんなに嬉しそうなマコト君は初めてだ。 マコト君に友達が出来たみたいだ。 マコト君に友達が出来て彼氏の俺も嬉しく思う。 それから3年、マコト君が何かを作っているらしい マコト君は秘密主義だから教えてくれないこと知ってる。 だから、調べた。 そしたら、マコト君が自身の爪で指輪を作っている事がわかった。 しかも、俺じゃない奴に向けてだ。 「は?何それ…浮気?りおがいるのに。なんで?つか、誰なわけ」 マコト君に聞いたら教えてくれなかった。 『ごめん』 ただそれだけだった。 「別れないよ?絶対。また、りおのところに戻って来てくれるでしょ?」 『ごめん』 それ以外何も言ってくれないから、自分で調べた 浮気相手が誰かを。 そしたら、山内って言う男に繋がりマコト君との関係がわかってきた マコト君とはただのオトモダチ。 それ以上の関係じゃない。 マコト君がただ勝手に1人で暴走しているだけ。 ちゃんと気づかせてあげなきゃ。 「はじめまして〜、立花りおです」 化粧をして、ヅラを被って、女物の服を着た俺は自分で言うのもアレだが…そこらの女子より可愛いと思う。 偶然を装った出会い。山内はすぐにアプローチして来て告白まで1ヶ月もかからなかった ふはっ。 マコト君、待っててね。 「りおが目を覚まさせてあげるんだから」 「何か言った?」 「ううん!何もぉ」 「でさ、今度俺の友達に紹介したいんだけど…」 「いいよ」 久しぶりにマコト君と会える! 初めて喋るんだ! 初めて??? あれ?何で初めてって思ったんだろ? だって、俺とマコト君は今までも喋ってだじゃないか。 だって、付き合ってるんだから。もう9年だよ? そろそろ同棲してもいいと思ってるし。 今度その話しをしてみようかな。 それにしても楽しみだなぁ…マコト君。 やっと会えるよ。

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