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繋がった部分からは、いやらしい音が絶え間なく鳴り続ける。
「聞こえるか、真冬? ……すげぇやらしい音だなァ?」
「ふぁっ、んっ! やっ、いやだ……っ! いう、なぁ! あっ、あぁっ!」
わざと、音が鳴るように。
俺を辱めたいのか、美鶴は不敵に笑う。
そして、指を器用に動かして……再度、乳首を弄り始める。
「あぁ、んぅ、っ! だめぇ、だめだ、美鶴っ! そこは――ひぁん、っ!」
「ダメなワケねェだろ? ぎゅうぎゅう締めつけてるのがその証拠だろォが」
「ちが、ちがうっ! 俺は、そんな――あぁっ!」
後ろと乳首を弄られて、俺は必死に首を横に振った。
「おねが、いぁっ! み、美鶴ぅ……っ! もう、もぉ、止まってぇ……あぁっ、んんっ!」
こんなに恥ずかしいこと、もうやめたい。
だけど、それ以上に。
(イき、たい……っ! それで……美鶴に、中出しされたい……っ!)
恥ずかしい欲求ばかり募っている俺が、一番恥ずかしい。
美鶴とのセックスに、俺は……かなり、溺れている。
気持ちいいし、美鶴は意地悪だけど……酷いことは、してこない。
優しく抱き締められると嬉しいし、こうやって目が合うと……恥ずかしいけど、満たされる。
(こんなの……友達の距離じゃ、ない……のに、っ)
友達に戻りたくて。
オモチャ扱いされて、悲しかったのに。
こんな風に抱かれて、気持ち良くされて……。
――俺と美鶴は、いったい……どういう関係なんだろう?
「ぁあっ、あっ! だめ、だめだって、イっ、ちゃうからぁ……あ、っ!」
強くしがみつくと、美鶴との距離が詰まる。
だからか、美鶴が笑うと、その吐息がよく聞こえた。
「あっ! ぁんっ、んっ! ふぁ、あっ!」
女と大差ない、喘ぎ声。
自分は、いつからこんなに……淫らになったのだろう。
「みつ、るぅ! おね、がいっ! イき、たい……っ! もぉ、イかせてぇ……っ!」
プライドを投げ捨てて、懇願する。
すると、美鶴が俺の瞼にキスを落とした。
「まだ。俺様と一緒に、だろ?」
美鶴と一緒にイくのは、凄く……気持ちいい。
美鶴はそれを知っているから、焦らして……俺の反応を楽しんでいるんだ。
「あっ、あんっ! はや、くぅ! 美鶴っ、みつるぅ……っ!」
だけどもう、限界が近い。
俺は美鶴の言いつけを、破ってしまった。
「ふあぁっ、ぁあっ!」
先に一人で、絶頂を迎えてしまう。
三度目の射精なのに、勢いはまったく衰えていない。
「はぁ……は、っ」
涙で濡れた瞳に、手が添えられる。
「真冬、今……一人で先にイったよなァ?」
「ぁ……っ」
ぴくん、と。
瞼が、震えてしまった。
「一人で良くなったんだ。……次は、俺様が一人で良くなったっていいよなァ?」
思わず、美鶴のペニスを締めつけてしまう。
「まァ、お前にとったらご褒美になるかもしれねェな」
「ち、ちが……っ! そんなの、なるワケ――ふぁ、あっ!」
「違わないだろォが、なァ?」
「ぁんっ、ぁあっ!」
奥を突かれると、体が勝手に熱を帯びた。
「まだ、離してやらねェからな」
不敵に笑う美鶴から、目を逸らせない。
だから俺は、目を閉じた。
……そうするとやたらと敏感になって、墓穴を掘っただけだけど。
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