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「どうかな、愛情たっぷり、愛あるセックス」 「ば、バカじゃ、ないの」 「おお。鷗くん珍しくお口悪いねえ、尻穴きゅんきゅんさせながら、悪い子だねえ」  俺は四肢は縛られたまま、ずぶずぶと松井の性器が体を貫かれる。  奥を撫でるよう擦られ、入口で何度も小刻みに出し挿れされる。  痛みはない。  痛みはないが、なんだか気持ち悪かった。   「かわいいなあ。無愛想で不機嫌そうな顔をして、男に突っ込まれたら無条件に勃起して。かわいいなあ。かわいすぎて、かわいそう」 「んぐ、ん、んううッ」  俺の上で体を滑らせるよう腰を打つ。  肌と肌がぶつかり合い、腹の中はぐちゅぐちゅと水音を立てた。  気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。 「う、うあッ!あ、あああッ」  穴を裂くように、松井の性器の横から指先が潜り込んで来る。  2本、いや、3本ッ。 「いだい、い、いあああ、あう、い、いらいいッ」 「いーね。絶望感溢れてる。脱AIセックス。どうして鷗くんが虐げられるのか、わかるかい?なんで自分だけがって、苦しいって、怖いって、辛いって、思うだろう?」  尻が熱い。腹がえぐれる。  苦しい。怖い。辛い。 「しょうがないじゃないか。だって、鷗くんって、ホントつまんない人間なんだから」  松井は心底哀れんだ表情で俺を見下ろしていた。 「かわいそう。かわいそうだから興味が湧く。頭が悪くて、間抜けでどうしようもないくせに、澄ました顔してバカみたいだな、キミは」  目が、怖かった。  何度も見てきた、知ってる目だ。 「人生に絶望して、アホみたいに股開いて、全身で愛して、愛してって無様に叫べばいいんだよ。痛いも、苦しいも全部受け入れて、それしか価値がないって素直に認めなよ。大丈夫。僕がこれからここで、キミを一生愛してあげるからさあ」  激しく打ち付けられる性器。  出し挿れされるたび、確実に広がっていく体。  奥へ吐き出された精液が、俺に現実を突きつける。  生まれてきた意味があるのか、俺に。  

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