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第30話 ⁉︎…浸水 ②

大家に電話で説明すると、大急ぎで駆けつけてくれた。 「申し訳ありません。急いで原因を探したいのですが、時間が遅く業者が来るのも明日になるかと…大変申し訳ありませんが、今日はホテルに泊まっていただけますでしょうか?ホテル代は全て出させていただきます」 大家は本当に申し訳なさそうだ。 「大丈夫ですよ。水漏れは仕方ないですし、今日泊まるところはなんとかします」 …と、言ったものの、どこに行こうか… 蓮に…泊まらせてもらおうかな… 蓮は仕事の急用で帰ったのに、そこに不慮の事故とは言え、急に泊まらせてもらうのは仕事の邪魔をしてしまいそうで、気が引けていた。 もし、仕事がいそがしそうだったら、やめよう… 真司は携帯を取り出し、蓮に電話をした。 数回の呼び出し音の後、 『もしもし、真司?どうした?』 柔らかな蓮の声がした。 「いや…蓮、仕事どうなったかな?と思って…」 真司は蓮の仕事の進み具合を聞いてみた。 『今終わったとこ。意外と早く終わってよかったよ』 やっぱり蓮は仕事が早い。 「実は今、家水漏れしてて、部屋の中が水浸しになっていて、もし蓮がよかったら…」 『泊まりに来て』 蓮は真司が言い終わらないうちに言った。 『晩ご飯簡単なものしか作れないけど、何か用意しておくよ』 「ありがとう。今から行かせてもらう」 今日、お泊まりセット買っててよかった。 真司は蓮の家に向かった。

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