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第40話 合鍵

急いで買い物を済ませると、蓮から預かった合鍵で真司は部屋に入った。 合鍵。 その響きが嬉しくて、真司はしばらく合鍵を見つめていた。 この合鍵が、二人共通の鍵になったらな… どちらか早く帰った方が、料理をして待つ。 そして、二人でご飯を食べる… そんな生活ができたらな… そんな事を考えると幸せな気持ちになるが、 反面、まだ周囲に蓮との関係を話せていない自分の不甲斐なさが嫌になっていた。

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