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第34話
「せっかく絵も音楽も評価されてるからもったいないよ。今行ってるとこよりもっとお前の為になると思うんだよね」
ソラが琉に擦り寄る。琉は愛おしそうに抱いて膝の上に乗せた
琉はノートを取り出し思いを綴り始める
『まだまだ沢山勉強したい…でも…不安がある…』
あの頃よりずっとずっと美しい文字でさらさらと書き綴っていく
「声?」
『今のところなら俺の状態を知っているから何も思わない…でも理苑が高等部にいってしまうから知らない人しかいない。』
俺を求めてる。ただ不安だから。わかってるよ。けど少しだけ夢を見させて欲しい
お前も俺を求めてるって…ちゃんとわかってるから。それは俺の思いとは違うと
「大丈夫だって。うちの学園はいろんな人が通えるようにしてあるから」
うちの学園はいろんな方面で支援してくれる体制が整っている。どんな人も才能があれば通ってほしいから。学園生活をより過ごしやすくしたいから。これは初代の頃から変わってない。
健常者だろうがそうでなかろうがみんな同じように励んでいる。そこにまったく差がないのだ。
みんなそれぞれにそれぞれのことを認めているしいじめなんて皆無だ。こういうところはきっとそう多くはないと思う。
琉の才能は絵や音楽は素人な俺でもわかる。
その才能を伸ばせるというのは間違いない
『考えてもいい?』
「わかった」
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