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第46話
そう言われて後ろを見ると若い男が立ってた
「あれ…?」
「りーおーんー!!!久しぶりっ」
「昇龍さん?」
「オン兄ちゃん昇ちゃん知ってるの?」
「うん。俺のお義父さんのお友達なんだよ」
そこにいたのはつい先日賢也さんに紹介されたパートナーの昇龍さんだった
「なんで?」
「ん。俺は子供が持てないでしょ?でも子供と暮らしたい…だからここを紹介してもらって彼らを見つけたの。二人見てると俺たち見てるみたいでさ。一緒にいたいって思っちゃったから。何か似てない?俺たちに」
確かに縁は人懐っこくてくりくりした目でピョンピョンはしゃぐとことかみんなに優しいところは昇龍さんに似てる。
絆はその年にしては落ち着いていてはしゃぐ縁を宥めたりたまにからかってみたり変に人馴れしてるとこなんかは似てるのかもしれない。
「なるほど…」
「これから一緒に過ごしてみて二人に決めてもらおうとは思ってるんだ」
「そうなんだね。賢也さんとは話してるの?」
「賢也と一緒に何度も足を運んで色んな子と話して二人がいいって決めたの。けど俺達のとこで暮らすのがこの子達の幸せになるのかはわからない。自信なんてないよ。俺があげられるのって本当に少なくて…でも一緒にいたいって思ったからこの子達にも思ってもらえたら嬉しいな。トライアルは明日からだから今日はまたみんなと遊んで帰るんだけどね。」
そう言うと子供みたいに身を翻してみんなが遊んでいる場所へ駆けていった
賢也さんから俺が旅立った後で昇龍さんと暮らすのは聞いてたし養子をとることも聞いてたけどまさか二人とは思わなかった。
絶対二人は幸せになれると俺は確信してた。良かった…やっと…お前たちも自由になれるね。
それから暫く遊んで昇龍さんは帰っていった
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