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第48話
その時だった。男が飛び出してきたのだ
「お前ら!!」
そいつは前に二人を連れ去ろうとした男たちだった
男たちは明らかに動揺してた
「こんなに…早く広がるなんて思わなかったんだ…小火騒ぎでも起こしてその間に二人をと…」
きっと二人の引取先が決まろうとしていることを知り二人を諦めていなかった男たちが火を放ったのだろう。
「二人は!?」
「まだ…部屋に…」
「ふざけんなっ!!」
男たちを殴りつける。こんなことしている場合じゃないのに!!
「てめーら!!早く向こうへ行け!!お前らまで巻き込まれるぞ!二人を思うのであればこれからどうすべきかわかるだろ!!はやくいけ!!」
男たちは逃げるようにそこを立ち去った。それを見送って頭から水をかぶって中に入った。
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