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第97話

その日から俺が向こうに戻るまで毎日のように天は側にいてくれた。 朝からさざなみに行き午後からお母さんに会いに行き夕方には体を重ねる。 とても幸せで温かい日々はあっという間に通り過ぎてもう帰る日になった。 名残惜しくてずっと触れていた 「向こうに戻っても連絡するからな」 「…うん」 「どうした?さびしい?」 「うん。理苑。元気でね。すっごく楽しかったよ」 「俺も楽しかったよ。」 くしゃくしゃと頭を撫でると何だか複雑そうな顔で俺を見る。 「天。毎日連絡するから浮気すんなよ」 「ふふ…」 「理苑。そろそろ時間だよ」 「うん。賢也さん。またね。」 「無理はしないこと。怪我には気をつけるんだよ」 「うん。じゃあ行ってきます」 それからまた忙しい日々に戻っていく。毎日のイベントやトレーニング。欠かさず天に連絡。 天は何時に連絡しても必ず返事をくれていた。

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