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第99話
連絡が途絶えて少しときがたった…あの日から碌に食事が取れなくなって睡眠も取れなくなった。
「おい。理苑大丈夫か?顔色わりぃぞ」
「…」
「おい!!」
「…」
「…っ!お前…泣いてんの?」
「…何でもない…俺は…大丈夫…」
けど、夢を投げ出すことはできないから毎日休むことなく練習に励んでいた。そうしてる間は天を忘れられたから。練習を終えて帰宅しては涙してそうしていくつもの夜を超えた。
自分では気が付かなかった。こんなに弱ってるなんて…
「どうかしたか?」
「監督!理苑が…」
「…そんな状態で怪我でもされたら迷惑だ。帰れ。レオ。送ってやれ」
「はい!」
「…」
「レオ。今日は理苑についてろ」
「わかりました」
その後レオに連れられて帰宅する
何もしたくない…何があった?何で急に…何で…やっぱり…無理だった?他にいいやつできた?何で俺じゃだめなの?…天…天…
理由がわからない…何で…
「おい!理苑!理苑!」
「…うるさい…」
「っ!!お前…」
「離せ!」
天!天!天!!!!
「おい!!すごい怖い顔になってる!落ち着けって」
そういうとレオは俺を押し倒し唇を奪う
「理苑。落ち着けって」
「…っにすんだよ!!俺に…触れていいのは天だけだ!!離せ!!」
「理苑!!」
それでもレオの方がずっとずっと力が強く体もでかいから振り解けない!嫌だ!嫌だ!天がいい!天じゃなきゃ嫌だ!
「離せっ!!離せったら!!」
「天と何かあったのか?」
その言葉が引き金となりボロボロと涙が溢れた
レオは俺が話し始めて泣き止むまでずっとずっと抱きしめてくれてた。時折キスをしながら。天以外と口づけを交わした…天への裏切り行為…天…ごめんなさい…ごめんなさい…だめだとわかってるのに無性に甘えたくて身を委ねていた
「理苑。俺にする?俺だったらいつでも側にいられる…お前がいつか帰国するときが来たら俺もついてく。お前を一人にしない。不安にしない。だから…俺にしろよ」
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