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第100話

賢也さん…俺…間違おうとしてる…天以外と…ごめんなさい…あなたの言いつけを守れなくてごめんなさい レオは俺の服をそっと脱がしていき体全体を撫でる 「理苑が…好きだよ」  「…」 気付けば俺は何も身に着けていなかった 「綺麗だね。理苑…お前とずっと…こうしてみたかった…」 そういうとレオも生まれたままの姿になり肌を合わせてきた。 人肌がとても心地よかった 「理苑。してもいい?」 「…いい…」 その時けたたましく着信音がなった 相手は賢也さんだ。このまま無視して続けることも出来る。だからそのままにした。するとレオが俺の体を離して通話ボタンをタップした 「もしもし!!理苑!」 「賢也…さ…」 「練習中にすまない!」 「いや…どうしたの?」 「お母さんが…亡くなった」 「…え?」 心がボロボロの俺に…追い打ちをかけるような知らせだった 呆然と転がる。賢也さんが何を言ってるのか正直途中からわからなくなった。 お母さんが…亡くなった… 「理苑…」 レオが俺を抱きしめて髪をなでてくれていた 通話を終えたらレオがまた、俺にキスを何度も繰り返す 「理苑。一旦帰国しな…お前の大切な人だろ?ちゃんと…見送っておいで」   「レオ…俺…一緒に…きて…」 「…わかった」

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