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第8話 半年記念 ④
「伊吹、初めてだから、慎重にするよ…」
え?
伊吹が聞き返す前に、蒼は3本目の指。
人差し指を中に入れた。
「あ、あぁぁ…」
3本の指は不規則に伊吹の弱い所を押していき、同時に後孔も広げていく。
伊吹の後孔からはトロトロと流れ出る液体は止まることを知らず、
蒼に責められるたびに、口からは喘ぎ声と、下からはトロトロ流れ出る液体が流れ続ける。
「っも……あお…い……挿れ……はぁぁぁ……」
蒼。
もう挿れて‼︎
伊吹が言おうとするたびに、蒼が伊吹を責める指を速め、そして緩める。
それが1分過ぎ、2分過ぎ…
「あおい……もう……っダメ……イきそう…」
「イッて、伊吹……」
「あああぁぁぁぁ…………」
滑らかな肌の上に、伊吹は全身の快楽から迸る蜜を放ち、足先まで痺れた伊吹の身体は、痙攣する。
「伊吹、挿れるよ」
え⁉︎
まだ…
イッたばかりなのに…
「んん、、あぁぁ……」
まだ熱く熱せられたままの身体に、蒼の楔がゆっくりとねじ込まれる。
先ほどまで蒼の指で甘やかされ続けた伊吹の中は、蒼を受け入れられた喜びと快楽でうねり、しっかりと蒼を咥え込む。
「っつ……。伊吹……力抜いて……」
見上げると蒼も伊吹の中に入った快楽から、顔が歪んでいた。
蒼…大好き……
伊吹が心の中で呟くと、伊吹の中は切なく締まり、
「伊吹……愛してる…」
「あっ…待って…まだ……あぁぁぁ…」
蒼の楔が伊吹の内壁を擦り、まだ解されていない中をめりめりと入り込んでいく。
「伊吹……動くよ…」
「ああっ…」
伊吹は蒼の楔を全部飲み込んだと思っていたが、まだ蒼の楔は全部入っておらず、奥までズンッと押し込まれ…
「っや、あぁぁぁ……」
コツンと1番奥壁にぶつかった。
そんなところ……
一度も……
一度も味わったことのない痺れに伊吹の中が震える。
奥壁に当たった蒼の楔は後孔の入り口まで引き抜かれ……
またずんっと奥まで突かれる。
引き抜かれ、弱いところを擦られ、奥をつかれれ………
弱い所や内壁は蒼の楔やカリで責められつづけ、
その度に伊吹の口からは快楽の声が発せられ、蒼の楔と伊吹の液体が混じり合い、グチュグチュと音を鳴らしていた。
もう……だめ……
伊吹がはてそうになったなった時、蒼が一度動きを止め……
伊吹の楔に手をやったかと思うと、楔をしっかり握りしめ、
「待って……まって…あおい……」
そんなことしたら、
俺……
「イッて……」
艶かしい声の蒼が伊吹の耳元で囁き、手で伊吹の楔を手で扱き上げ、自分の楔は伊吹の中に押し込むと、
「ア"あああぁぁぁぁ…」
伊吹は身体の奥底から噴き出された刺激の蜜を再び放つと、中は痙攣しながら蒼の楔を締め付け、
「っく……伊吹……」
蒼も伊吹の中で達し、その精をどくどくと解き放っち、
伊吹はその刺激に飲まれるように、意識を手放した。
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