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第20話 フェロモンにあてられて… ④ ー伊吹sideー
伊吹に覆いかぶさる蒼の顔に伊吹は顔を寄せ、口を開く。
伊吹の開いた口に蒼も口を近づけ、伊吹の舌を絡みとらせながら、濃厚なキスをした。
その間も伊吹の中には蒼の楔が打ち込まれ続け……
もう…ダメ……
蒼の口から、自分の唇を離すと、
「ん"、んん……あああぁぁぁ…」
伊吹の中も後孔も……身体全身、痙攣をおこしながら、伊吹はシーツに蜜を解き放った。
伊吹の痙攣により、蒼の楔も締め付けられ、
「伊吹……っっつ……」
蒼は伊吹の中に白濁とした精をぶちまけた。
しかし、蒼の楔はなおも熱く、硬く脈打ち、精を吐き出したとは思えないほどだ。
しかも蒼のピストンは止まらない。
むしろ激しくなり……
「あお…っい……。まっ…て…、イッ……た…ばっか……り…だか……ら……ん、ん……はぁぁぁ…っ」
「もっと…もっと、俺だけ見て…伊吹…」
伊吹は「蒼だけ見てる」と、いいかったが、口から発せられるのは甘美な喘ぎ声。
「伊吹…っ」
蒼が伊吹の中を楔で打ち付けるたび、先ほど蒼が放った精と伊吹の蜜が混ざり合い、ぬちゃぬちゃと卑猥な音をたてながら、伊吹の後孔から流れ出る。
それが潤滑油となり、より早く楔が出し入れされ、
蒼は伊吹の腰をぐっと持ち上げると、自分の楔を伊吹に打ち込むと、内壁は震えながら楔を受け止める。
「あおいっ……まっ……てぇぇ…」
蒼の強いひとつきで、伊吹は二度目の蜜を放った。
内腿は震え、後孔も中も痙攣が止まらない。
伊吹の頭は真っ白になり、意識が飛びそう……
「伊吹……っ」
伊吹の内壁の痙攣で、蒼の楔の中から精が搾り取られ、溢れ出した精は止めどなく伊吹の後孔から会隠を伝い流れていき……
伊吹と蒼はそのままベットに倒れ込んだ。
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