19 / 194

第20話 フェロモンにあてられて… ④ ー伊吹sideー

伊吹に覆いかぶさる蒼の顔に伊吹は顔を寄せ、口を開く。 伊吹の開いた口に蒼も口を近づけ、伊吹の舌を絡みとらせながら、濃厚なキスをした。 その間も伊吹の中には蒼の楔が打ち込まれ続け…… もう…ダメ…… 蒼の口から、自分の唇を離すと、 「ん"、んん……あああぁぁぁ…」 伊吹の中も後孔も……身体全身、痙攣をおこしながら、伊吹はシーツに蜜を解き放った。 伊吹の痙攣により、蒼の楔も締め付けられ、 「伊吹……っっつ……」 蒼は伊吹の中に白濁とした精をぶちまけた。 しかし、蒼の楔はなおも熱く、硬く脈打ち、精を吐き出したとは思えないほどだ。 しかも蒼のピストンは止まらない。 むしろ激しくなり…… 「あお…っい……。まっ…て…、イッ……た…ばっか……り…だか……ら……ん、ん……はぁぁぁ…っ」 「もっと…もっと、俺だけ見て…伊吹…」 伊吹は「蒼だけ見てる」と、いいかったが、口から発せられるのは甘美な喘ぎ声。 「伊吹…っ」 蒼が伊吹の中を楔で打ち付けるたび、先ほど蒼が放った精と伊吹の蜜が混ざり合い、ぬちゃぬちゃと卑猥な音をたてながら、伊吹の後孔から流れ出る。 それが潤滑油となり、より早く楔が出し入れされ、 蒼は伊吹の腰をぐっと持ち上げると、自分の楔を伊吹に打ち込むと、内壁は震えながら楔を受け止める。 「あおいっ……まっ……てぇぇ…」 蒼の強いひとつきで、伊吹は二度目の蜜を放った。 内腿は震え、後孔も中も痙攣が止まらない。 伊吹の頭は真っ白になり、意識が飛びそう…… 「伊吹……っ」 伊吹の内壁の痙攣で、蒼の楔の中から精が搾り取られ、溢れ出した精は止めどなく伊吹の後孔から会隠を伝い流れていき…… 伊吹と蒼はそのままベットに倒れ込んだ。

ともだちにシェアしよう!