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第23話 ーーフェロモンにあてられて… ① 蒼sideーー

2人の乗ったタクシーはいつもより早くマンション下まで着いき、蒼は伊吹に担がれたままエレベーターに乗る。 この甘い香りは伊吹から⁉︎⁉︎ 密着した伊吹から、ほかのフェロモンと比較にならないほどの甘い甘い香りがする。 伊吹の首筋に顔を近づけると… 間違いない‼︎ 伊吹からだ‼︎ でもどうして…… どうしてと考えたいのに、蒼の思考はストップしつつあった。 『伊吹を繋がりたい‼︎』…と。 そして部屋の前まで来た時には、蒼の理性も限界にきていた。 「いぶ…き……。もう、、無理かも…」 部屋のドアが見えた時、蒼の中の理性の系がプツンと切れた音がした。 蒼は伊吹の服の下にてを滑り込ませようとした時、 「待って‼︎」 伊吹が勢いよく玄関に入った。 途端、蒼は伊吹を抱き抱えベットの上に押し倒した。 「伊吹…ごめん…」 優しくしたいんだ‼︎ 伊吹を大切にしたい‼︎ でも、 でも……‼︎ 「‼︎…ひぁゃ…ぁぁ…」 伊吹が驚く間もなく、蒼は伊吹のシャツをボタンごと引きちぎりピンク色の乳首に貪りついた。 甘い香りとともに、伊吹の甘美な声が聞こえてくる。 おかしくなる! おかしくなる! 俺の頭の中も、体も、 自分で制御できなくなるぐらい、おかしくなる。 伊吹が欲しい。 全て欲しい。 身体から溢れ出す甘い香りを全て舐め尽くし、 伊吹の声が枯れるまで、 白濁とした蜜が枯れるまで、 攻めて、いじめて、よがらせたい。 いくら抱いても、繋がっても足りない… 足りないよ、伊吹。

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