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第24話 ーーヒートとラット ① 蒼sideーー

!!!!!!!! ブァー!!とすごい量の甘いフェロモンが放出された。 しまった‼︎ 遅かった‼︎ そう思うより先に蒼の体内での本能が弾けた。 体が自分のものでないかのように熱くなり、胸が苦しい。 吐く息も吸う息でさえ熱く感じ、 体の奥からの疼きが止まらない。 辺りにモヤがかかり、胸を押さえてうずくまる柚しか目に映らなくなり、蒼の楔が一気に硬く大きくなっていく。 今すぐにでも柚に飛びかかり、 服を脱がせ、 あらわになった裸体に襲いかかりたい‼︎ そして俺のモノを柚の中に挿れて、喘ぎ快楽から悶える柚の中に、俺の精を解き放ちたい。 柚を閉じ込めて、2人で終わりなき快楽へと落ちていきたい‼︎ 蒼の反応した身体が柚に飛びかかろうとした時、 「蒼‼︎」 緊迫した表情で自分の名前を呼ぶ伊吹の顔が、もやのなかから見えた。 ‼︎‼︎ 伊吹‼︎‼︎ 伊吹の姿を見て、本能のまま柚を襲いそうになった自分に気がついた。 ダメだ‼︎‼︎ これはフェロモンの仕業で、俺が柚を抱きたいんじゃない‼︎ 俺は… 俺は………‼︎‼︎ 蒼は理性を保とうと顔を歪め、奥歯を噛みしめ、もがくように胸元の服を握りしめた。 薬さえあれば‼︎ 薬⁉︎⁉︎ 鞄の中に‼︎‼︎ 「……っして…」 蒼が喉の奥から絞り出すような言葉を発した。 「え⁉︎」 「俺の鞄から、薬出して!!」 蒼はありったけの力を振り絞り、伊吹に向かって叫んだ。 お願いだ‼︎ 気付いてくれ‼︎

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