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第26話 ーーフェロモンにあてられて… ③ 蒼sideーー
「あお…い…。はげし…い…」
伊吹が蒼の指を止めようと、片腕を伸ばす。
そんなことはさせない!
「ダメ、伊吹…よがって見せて…」
「っや…はぁぁ……っ」
伊吹が伸ばした腕を蒼が掴み、そのまま伊吹の背中に押さえ込み、後孔に人差し指と薬指、二本同時に差し込んだ。
伊吹の中に入った二本の指は、不規則に動きつつ、だが伊吹の弱いところを掠めていく。
後孔からは中の液体が流れ出し、中をぐちゅぐちゅと掻き回す蒼の掌へと伝っていった。
伊吹の中がトロトロになるにつれ、伊吹から発せられるフェロモンの香りは濃くなっていく。
伊吹は…ベータなのに…
そう思う反面、
本当は伊吹がオメガであったなら……
その白くきめ細やかな頸に自分の歯形を濃く残せたなら……
始めた会った時の衝撃のまま、伊吹と共にこれからも一緒にいられたなら…
誰にも触れさせない。
誰にも渡さない。
俺の運命の番は伊吹なんだから。
そう思うと、蒼の胸は苦しくなった。
伊吹。
俺以外、見えないようにしてあげる。
だから俺だけ見て…
止まる事を知らない蒼の指は、指が届く限界まで押し込まれる。
「あお…い…っあぁぁ…」
蒼は中をかき乱し大きく広げ、後孔も柔らかく大きく広げられ…
指がぬるりと引き抜かれたかと思うと
「っやぁぁ……」
伊吹の後孔が蒼の指によって広げられ、
「っダメ…あおい…っ」
蒼は舌を伊吹の後孔の中に入れた。
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