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第59話 ーー接触 蒼sideーー

柚からの電話があってから、3日ほど経った。 その間、柚からの電話はなかった。 何も連絡がないのは、柚が安全なのか… それとも、連絡を取れない状況なのか…… 知る術もない蒼は柚を心配する日々が続き、 柚と会った日、暗かった伊吹の顔も少しずつ明るくなった。 それだけが蒼の心を癒してくれていた。 大学の講義が終わり、もうすぐ門を出るという時に、蒼はあることを思い出し立ち止まった。 しまった。 レポート持ってきてって言われたの、今日までだった。 「あ!伊吹、俺、教授に頼まれてたレポート、渡しそびれてた‼︎悪いんだけど、先に帰っててくれる?すぐに追いつくから」 蒼が少し困った顔で伊吹を見た。 「蒼が忘れるなんて珍しいね。じゃあ先に帰って、スーパー寄って晩ご飯の用意しておく」 「ありがとう伊吹。俺も急いで追いかけるから」 「うん」 伊吹が微笑むのを見て、蒼は校舎の方へ駆けて行った。 早く提出して、伊吹と合流しないと。 伊吹、考え事しながら歩くと集中しすぎて周り見えてないからな〜。 伊吹の姿を想像するして、蒼の顔が綻んだ。 そんな時、

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