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第118話 ー蒼の告白 ⑦ 伊吹sideー
「伊吹。今、証拠集めに和臣兄さんも泰樹兄さんも力を貸してくれていて早く解決しようと思ってるんだ」
「…」
「伊吹、この事は絶対誰にも言わないで。柚のことも知らないことにして」
「でも…蒼だけじゃなくて、俺にもできることはあるはず‼︎」
俺だってできることが‼︎
「伊吹は素直だから、もしかしたら孝司さんに気がつかれてしまうかもしれない…。それでもし伊吹になにかあったら…」
蒼の表情が不安そうに歪む。
「俺が何より大切なのは伊吹で、伊吹しかいない。だから…それまで待って…伊吹…」
蒼は伊吹を引き寄せ、そしてきつく抱きしめた。
「…俺には伊吹しかいない……」
止まっていた涙が、また蒼の目から流れ出しそうな蒼の震える声は、まるで幼い子供が必死に泣くのを我慢して訴えているかのようで……
「俺だって自分の事は自分で守れる!蒼に守られてばかりは、何も知らないフリするだけなんて嫌だ」
俺だって…
俺だって…
柚くんのために、
蒼のために何かしたい‼︎
できるはず‼︎
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