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「〜〜〜お゙っ♡」
ばちゅんっ♡ばちゅんっ♡ばちゅんっ♡
それは突然始まった。
「お゙っ♡お゙お゙ッ♡ン゙、んお゙〜〜〜っ♡」
最初は、ディルドを全て抜いて、足が伸びきるまで立ち上がってからまた腰を落として、とかろうじてスクワットの形を守っていたが、一分も経つ頃には完全に崩壊した。
ディルドの根元までずっぽり飲み込んで、先端がギリギリ抜け落ちないところで止めて、また挿入しての繰り返し。
応用スクワットなんかではなく、ただの自己満足騎乗位アナニーに、ひじりお兄さんは没頭し始めてしまったのである。
「ほ、お゙っ♡ふっ、ゔ……♡」
ずちゅっ♡ずちゅっ♡ずちゅっ♡
「あ゙あ゙ッ♡お゙〜〜〜ッお゙♡」
少しすると、映像が三分割に変わった。聖のアヘ顔のアップと、ディルドの抜き差しが繰り返される無修正アナニーのアップと、全体の引きの構図。
全部をこうして見ると、それはもう迫力が半端ない。
「〜〜〜っあ゙、あ゙あ゙♡」
鼻の下を伸ばして、ほっほっと声を出す姿に、爽やかな体操のお兄さんらしさは微塵も感じられない。
手足を広げてみっともない無様な姿を晒して、カメラの前でトレーニングと称してオナニーに勤しむ、ただのド変態お兄さんである。
「これ……っ♡アナルに、きっ、くゔっ♡♡♡」
ぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅぶちゅっ♡♡♡
「手足、お゙っ♡伸ばす、運動にもなるし、い゙っ♡なによりっ、アナルがきたえられます、ゔ〜〜〜お゙、ほお゙ッ♡ん゙、ゔっ♡♡♡」
寧ろ、ここにきて体操のお兄さんとしての体裁を守ろうとしていることの方が驚きである。みっともないアヘ顔も、最早女性器同然のアナルも、快楽を求めてへこへこと腰の上下運動をしていることも、全てマルチアングルで晒されてしまっているというのに。
「あ゙っ♡もお゙、むりい゙ッ♡お゙っ♡お゙ッ♡お゙お゙〜〜〜っ♡♡♡」
無理、というワードを出しながらも、騎乗位アナニーが止まる気配はない。それどころか、速度が上がる一方である。
眉尻を下げ、寄り目気味の白目を剥きながら、鼻の下を伸ばして舌を出している姿なんかは、あまりにもひどすぎて見ていられない。体操のお兄さんの仕事を剥奪して、そういうお兄さんとして生きていった方が良いのではと思ってしまうほどだ。
「ん゙、お゙……ッ♡♡♡」
聖の騎乗位アナニーが突然ストップした。椅子に尻をつけて、極太ディルドが最奥に当たる部分で止めて、M字に開いた下半身がぶるっと震えている。
「お゙っ♡あ゙、いってる……っン゙、く、ゔっ……♡♡♡」
灰色の布地に隠れてしまっていて、肝心の陰茎部分は見えないが、聖が恥ずかしそうに呟いた後に、じわあっと染みが広がっていった。そして、少しすると、下着によって濾された精液が、ほんのわずかににじみ出てくる。聖自ら下半身を覗き込み、その様子を確認してから、ゆっくり腰を上げていく。
……ぶるんッ♡♡♡
「ん゙お゙ッ♡~~~みんな、あ♡゙今日もありがとお゙っ♡」
ディルドを抜いてから、なんとか正気を取り戻した満面の笑みで、エンディングのあいさつだ。
ずっと頭の後ろで組んでいた両手をようやく解放し、カメラに向かってひらひらと手を振った。
「それじゃ、またね♡」
マルチアングルが終了し、聖のバストアップでお別れのあいさつが映し出されて数秒、ぷつんと映像が途切れた。
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