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おまけ☆1

───そのまた翌日。 『おはよー』 『おはよう』 なーんて、挨拶が 飛び交う中。 よろよろ歩く・・中野の後ろ姿が見えた。 ん? まだ、落ち込んでんのか・・・アイツ。 よし! 優しい俺は、中野を元気づけるため 努めて明るく元気よく声をかけた。 『おっはよーっ!なっかのぉっ!!』 『──────う“っっ!』 ついでに、背中をバチーンッと叩けば、 ビクッと大袈裟に驚いた中野・・・は、振り向くなり ヘナヘナと頭を抱えて座り込んでしまった。 『あら?どーした、中野?』 『な、中野くん・・・大丈夫??』 『う・・・・う“ぅ・・・あ・・・きら・・・・』 『な、なに?どした?』 『やめろ・・・おれ・・・ふ・・二日・・酔い・・・』 『は?二日酔い?・・・って、お前・・ 昨日も二日酔いで休んでなかったっけ?』 『あ“あ“あ“・・・』 『キモッ』 『あ、晃くん・・・!中野くん、こっち・・・』 とりあえず、 近くのベンチに座らせて話を聞く事に。 途切れ途切れの中野の言葉を繋げていくと 昨日の夕方、二日酔いから復活した中野・・・ だったのだが、帰ってきた部屋の主・・・篠宮に 失恋したことを知られていて 変な漢スイッチの入った篠宮に「慰めてやる!」と 一晩中、酒を飲まされた・・・らしい。 『あ・・・そういえば・・・お前に何があったか、って 聞かれて言っちゃったな、俺』 『・・・やっぱ、お前か・・・・』 『はい、中野くん』 自動販売機に行っていた遊が、スポーツドリンクを中野に手渡す。 『あ・・ありがとう・・・////』 ─── と、遊の顔を見るなり・・・・ 中野の顔がみるみる真っ赤になった。 ん? 二日酔いの癖に・・忘れてないのか・・・・?

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