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甘い生活…?☆8
どうしよう・・・・
話題を変えた方がいいかなぁ?
でも・・・・
でも・・・・
まだ聞きたい事があるし・・・
もうちょっと・・・・
もうちょっとだけ・・・・
『・・・・え、えっと、いつから住むの?』
『あー・・・・うん。
それも英道のレイアウト完了待ちで・・・
よく分かんない・・・・』
『・・・・え?そうなの?』
『うん・・・。大体、鍵は2つとも英道が持ってるから
俺、入れないんだよなー』
『は・・・・・?』
なに・・・それ。
おかしくない?・・・って言いかけた時、
晴臣さんのスマホが鳴り出した。
『あ・・・、英道だ』
晴臣さんは、僕に背を向けて話し始める。
『うん・・・うん・・、分かった・・・うん』
用件だけ、だったのだろう・・・短い通話が終わると
僕の方を見て、うっすら笑った。
『もう・・部屋、入れる・・・って』
『え・・・じゃあ・・・』
『今から迎えに来るって。
あ、晃も一緒に来るみたい』
『え?晃くんも?』
『うん。ホントに行ったんだな、晃』
『あぁ・・・そういえば・・・』
ホントに行ったんだ・・・晃くん・・
───と・・・、まだ5分も経ってないのに
また、晴臣さんのスマホが2回鳴って切れた。
『あ、来た』
『え?もう?』
『うん。英道んちと近いから。
・・・・・・・・・今は』
そう寂しげにポツリと呟くと・・・・
ゆっくり立ち上がり、ふらふらと歩きだした。
あああ・・・・晴臣さんてば・・・・!
今から引っ越すっていうのに
この落ち込みよう・・・・
ホントに大丈夫なの?
だ、大丈夫なの・・・・???
すごく心配になってきた・・・・!
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