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甘い生活…?☆9

*** 晃・side *** 『晴臣ーっっ!!』 『呼び捨てすんな!じゃあ、あとでな!』 『え・・・・・・・・?・・・・えぇ? ・・・・マジで?』 な、なんてこった・・・・! 俺の目の前で、 遊を連れ去られてしまった・・・!! あまりの出来事に呆然としていると・・・ 『よぉ、晃』 誰かに後ろから声をかけられた。 この声は・・・・・・ 『新見さん・・・』 ☆ ☆ ☆ 『何なんですかっ!一体っ!』 『ああ。わり~わり~』 どうやら晴臣さんの後をつけてきたらしい新見さんと ばったり・・・(でも ないか)会った俺は・・・結局、晴臣さんに言われたとおり新見さんちに行く事になってしまった。 俺だって2人の後をつけたかった・・・! つーか、つけようと思ってたのに・・・! あーっっ! もう!どこ行ったんだよー! 気になるぅぅぅ!!! 『新見さん・・何かしたんですか!?』 『ん?』 『晴臣さんに、何かしたんでしょ!』 『ん~?・・・別に?』 『じゃあ、なんで晴臣さんは遊と出かけたいなんて 言い出したんですか?!!』 『ん~?うーん。 ・・・アイツ、ケーキバイキング行きたいって 騒いでたから 2人で行ったんじゃねぇの?』 『えー?ケーキバイキング!? じゃあ、俺も一緒でいいじゃないですかっ!』 『ん~・・・・まぁ、そこは好きにさせてやってくれ・・』 新見さんは、力なく笑う。 ・・・・あれ? なんだろう・・・なんか・・ いつもと違って元気・・・・なくない? 『新見さ・・・・・・・・』 『それよりさ、お前、暇なんだろ?』 『え・・?はぁ・・・まぁ』 『ちょっと つきあってくれるか?』 『・・・?は、はい・・・・』 ・・・・・・・・? なんだろ?? 覇気がないように見える ・・・けど、 奥に秘めた何かを感じる・・・ような? なんていうか・・・・ スポーツ選手とかが 戦う前に、 じっと目を閉じて・・・静かに自分を高めている ・・・そんなオーラを感じる。 これって“別に?”なんて言ってたけど やっぱ晴臣さんと・・・ なんかあったって事・・・だよ・・ね・・?

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