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甘い生活…?☆19

* * * 晴臣・side * * * そろそろ・・・かな。 流れる町並みを見て、 これから暮らすアパートが近いのを確認した。 はぁ・・・・。 そういや、今・・夕方だけど・・・・ 英道、晩ご飯とか・・・どうすんのかな? 今日は一緒に食べてくれるかな・・・? 以前 住んでたアパートは狭かったし、 布団だってシングルだったし、 俺んちに遊びに来ることはあっても、 泊まったりはしなかった。 今度のアパートも同じようなもんだから 泊まっても もらえないよなぁ・・・。 遠くなっちゃったから・・・ せめて、もう1組 布団を買っといたら 英道と・・・一緒にいられる時間が増え・・・・・・・ ───って、違うだろっ! なんで、一緒にいる事ばっか・・・ それも、「今日」「今から」どうやったら 英道と長く一緒にいられるか、って・・・・ 甘えたくないんだろ? 自立すんだろ? なのに、なに考えてんだ、俺は・・・! ああ・・・なんか・・・・もー。 ダメ、・・・俺。 自立どころか、 自分の乙女思考に情けなくなってくる。 こんなんで大丈夫かな、俺・・・・。 ため息を吐いて、伏せていた顔を上げる。 車が いよいよアパートの近くまで 来ているのが分かった。 この角を左に曲がったら・・・・、 窓にへばりついて、曲がり角をジーっと見つめる。 この角を曲がったら もう着いてしまう・・・ そう思ったら、胸がきゅっと痛くなった。

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