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酔っぱらいにゃんこ♡1
* * * 晃・side * * *
『ただいまー。』
バイトを終えて、家に帰ってきた。
玄関を開けると、いつものように遊が・・・
『あ~!晃くんだぁ♪』
そうそう。
抱きついて出迎えて・・・
───って、
『え?・・・ゆ、遊?』
何故か、遊は・・・白猫になっていた。
ハロウィンの時、俺がネットで買ったヤツ。
『お帰りなさ~い♪にゃははー。』
と、抱きついて顔をスリスリしてくる。
『た、ただいま・・・』
か、可愛い・・・。
嬉しいけど、なにこれ?
何があったの?遊!
『ん?』
なんか・・・遊から漂う この匂い・・・。
『お酒臭い・・・・・』
『えへへ~。晃くん、好き~ぃ。』
力任せにギュウギュウ抱きついてくる遊。
加減が出来てないから めっちゃ痛い(泣)
でも・・・ちょっと待って?
遊が俺のいない間に1人で お酒を飲むなんて、
信じられないんだけど。
『えと・・・遊?・・・何か飲んだ?』
『えー?んーとね~、バイトの人がね~
苺のジュースをね・・・うふふ♡くれたんだよ~♪』
『苺のジュース・・・・。』
『美味しかったよ~。僕、全部 飲んじゃった~♡』
『全部・・・・。』
『晃くんも飲む?えへへ♪飲む~?』
『い、いや・・・・とりあえず中、はいろ?』
玄関は寒い!
ふにゃふにゃな遊を
ダイニングの方へ引っ張って行く。
最初に目に入ったのはテーブルの上の、缶。
手に取ると、「これはお酒です」の文字。
やっぱり・・・酒・・・
『遊・・・・これ・・・んっ!』
気がつかなかったの?
───と、言おうと遊の方を向くと同時に
遊が俺の頭を掴んで、唇を押し当ててきた。
すぐに舌が入ってくる。
いつもより、豪快に動き回る舌と、荒い鼻息。
唾液が顎をつたって、ポタポタ落ちていく。
舌も、ぴったり くっついた体も、全部熱い。
されるがままに、優のキスを受け入れていると、
息苦しくなったのか、唐突に離れてしまった。
『はぁ・・・晃・・・くぅん・・・・』
見上げる遊は、真っ赤な顔で
目も潤んでいて壮絶に色っぽい。
あああ!なんじゃこりゃっ!
かわいい!
かわいいっっ/////!
あーんど、エロいっっ!!
もうガマン出来ないっ!
何で、こうなったかは後で聞くことにして!
遊を、俺の部屋に連れていって、朝まで・・・
ムフフ。
再度、遊の手を引いて俺の部屋に行く事にした。
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