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中野くんのその後☆4
ど、どうしよう・・・
なにこれ・・・
なに、この思ってもなかった展開・・・!
なんなの、これ!
『・・・・・あの・・・。』
『───はっ!はい・・・っ。』
───なんだ、これ?
なんだろう。この気持ち・・・
もともと顔が超 好みで
最悪なヤツだと思ってたのに
話してみれば意外にしっかりしたいい子で・・・
って、男だけど・・・
男だから
やっぱ、つきあうのは無理だけど、
俺・・・・・・
俺は・・・・・・
『あの・・・えーと、友達に・・・ならない?』
『─────え?と、友・・・達?』
『うん。イヤじゃなければだけど。』
『───え!?イヤなんて・・・そんな・・・////
い、いいんですか・・・?』
『うん。あ、でも恋人になって
つきあうってのは・・・無理だよ?それで良ければ。』
『・・・・・っ、はい・・・それはよく分かってます!
でも、私・・・・友達になりたいです!』
そう言うと、ホントに嬉しそうに顔を輝かせた。
あー、やっぱ、可愛い。
可愛い!
超 好み!!
くそー!
なんで男なんだよー。
女の子なら即、つきあうのに!!
───って
まあ、なんなの言っても仕方ないか。
よし、友達。
コイツは友達。
『えーと、名前は?えっと、下の方。』
『あ。い、伊吹 桜田 伊吹です。』
『さくらだ・・・いぶき・・・。
なんか・・・カッコいい名前だね・・・。』
『よく言われます・・名前負けしてるって。』
『・・・まあ、いい名前じゃん。
あ、俺は中野 透。よろしく。』
『はい!よろしく。お願いします!』
手を差し出すと、両手で俺の手を包んで
ブンブン上下に振る。
ってか、手が冷たい。
『体も冷えてきたし とりあえず、どっか行こうか。』
『はいっ!あの、カラオケなんてどうでしょう?』
『おっ!いいね~。オール行くかー!』
『行きましょう!オール!』
こうして俺は、彼女は出来なかったけど、
" 見た目は彼女!"・・・・な、
新しい友達が出来たクリスマスの夜は
楽しく過ぎていったのであった。
* * * お わ り * * *
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