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誤解と誤算★2
* * * 晃・side * * *
『ただいまー。』
『寒かったねー!』
初詣をすませて、スーパーで食材を買い込んでから
家に帰ってきた俺たち。
手洗い うがいをすませて、
すぐに遊が 晩ごはんの準備を始める。
俺は洗濯物を取り込んで、
乾いてないジーンズやトレーナーを
エアコンの風が当たる場所へ、かけていく。
乾いた洗濯物はたたんで、それぞれの部屋へ。
自室のクローゼットに服を入れて、
ふと目に入ったのは・・・・・茶色い紙袋。
遊の誕生日に店長がプレゼントしてくれた
ありがた迷惑な大人の玩具たちが入った袋 だ。
『・・・・・・・んー・・・。』
そういえば・・・。
よくよく思い返してみれば
遊がエッチに積極的になったのって、
ローターを使った後から・・な気がする。
『・・・・・・んー?・・・』
と、いう事は?
─────はっ!
もしかして・・・。
ローターが思いの外 気持ちよくって
俺と普通に シたんじゃ
もう満足できない!!───とか?!
『・・・・・んー・・・・』
いやいやいや。
まさかね・・・・。
んー。
でもなぁ・・・。
ローター、めっちゃ感じてたもんな・・
『・・・・・うーん・・・』
いやいやいや。
そんな事ないよな?
・・・うん。
大丈夫、大丈夫。
『よし!』
考えるの、やめっ!!
気持ちを切り換えて、今度は風呂掃除をするため
クローゼットの扉を閉め、部屋を後にした。
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