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誤解と誤算☆おまけ☆3
* * * 晃・side * * *
すっかり食欲もなくなった俺たちだけど、
とりあえず昼からの体力をつけるために
食堂へ向かった。
中に入ると、中野と篠宮が立ち上がって
手を振ってくる。
『よぉ、晃。・・・・遊、大丈夫か?』
『遊ちゃん、風邪ひいてたんだって?
・・・大丈夫っ!?』
『おー。中野。』
『あ・・・ありがと。大丈夫だよ。』
『仲直りも出来たんだな。まったく・・・・
ダブルで心配かけやがって。』
『え?ケンカしてたの?遊ちゃん!』
『え・・・。・・あはは。』
『もう いいだろー。俺と遊は何があっても
ラブラブなんですぅ~♪』
遊の肩を抱いて、顔をくっつける。
『もー、晃くんってばー。』
『ねー?』
『えへへ・・・・うんっ////』
照れた遊も可愛いなー。
あー、キスしたーい!!
デレッデレになった俺を見て、
『あー、心配して損した。』
中野は呆れた顔で、カレーライスを食べ始めた。
因みに篠宮はカツ丼だ。
うーん。
どっちも重いな・・・・。
何 食べようかな。
迷っていると、遊が
『僕、玉子丼にしようかな。晃くんは?』
『え。あ、じゃあ俺も。』
玉子丼かぁ。いいかも。
って、一人前 食べれるかな・・・。
『半分こ、する?』
俺の気持ちが通じたのか、遊がそう提案する。
『うん!するする!』
『よかった~。食べれるか自信なくて。』
『俺も~。』
『あーもー。イチャイチャしやがって。』
玉子丼のトレイを持って、テーブルに戻ってくると
中野がグチグチ嫌みを言ってくる。
この間の上機嫌とは大分 態度が違うんだけど・・・。
『なに?お前こそ ケンカでもしたのか?』
『・・・ケンカ?誰と?』
遊がキョトンとした顔で聞いてくる。
そっか。
遊は知らないんだ。
熱、出してたから。
『例のコンビニ店員の男の娘と
友達になったんだってさー。
相手が中野の事、ホントは好きだったらしくて。』
『え!?そうなの?』
『俺の事はいいんだよ!ほっとけ。』
ん~?
やっぱりおかしい・・・・。
なんか あったんだろうな。
まあ、
俺には関係ないし、どうでもいいけど。
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