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最強の来訪者☆43
翌日。
目を覚ますと、英道が
「今日は出かけよう」って言ってくれて
テンション上がりまくり♪
準備して、さあ、出発!
って思ったら・・・
今度は、なんと!
家族全員が やって来た。
まさかの、お父さんとお母さんまで・・・・。
英道の事は、両親には話してなかった。
男同士の恋愛を許してもらえるとは
思えなかったし。
特にお父さんには。
いつかは話をしにいかないと・・・って
漠然と考えていただけで
実際は行く勇気なんてなかった、から。
だから、お父さんとお母さんが
英道との事、許してくれたのは
すごく すごく すごく 嬉しくて
一緒にいて いいんだ、って
英道と抱き合いながら
喜びを噛みしめた。
噛みしめて・・・・ふと、我にかえったら
両親 の前で抱きあってた事が
急に恥ずかしくなって
英道から離れられなくて・・・・・・
まともに顔を見ないまま、
見送った事を少し後悔した。
今度は、英道をうちに連れてこう。
その時は
ちゃんと家族に ありがとうって言おう。
俺たちの事を受け入れてくれて
ありがとう、って。
そして、安心した俺はいつのまにか
英道の腕の中で眠ってしまった。
目が覚めたら、もう夕方で。
結局、どこにも行けなかった、って
英道に怒って見せたけど
ホントにそう思ってた訳じゃなくて。
2人で晩ごはんを作って、食べて。
テレビを見て、笑いあって。
こんな なんでもない日常が楽しい。
たまには、こんな休日も悪くないって
思った。
* * * おわり * * *
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