566 / 761

それぞれのクリスマス

* * * * * 晃 & 遊 の場合 * * * * * 『クリスマスだね~。』 『うん。』 2人で話し合って、今日はどこにも 出掛けずに、家でゆっくり過ごす事にした。 週末は、新見さんたちと遊園地に行くし、 ・・・ね。 ○ンタッキーでチキンも買って、 ケーキ屋で小さなホールケーキを買って、 簡単なサラダとスープを作れば、 立派なパーティーメニューになった。 食べながらも思い出すのは、初めての・・・ こと。 『初めて晃くんと・・・キスした日だね。』 『うん。遊が初めて泊まりに来た日。』 『ふふっ・・・うん。』 『実はさ・・俺、キスする気満々だった。』 『・・・・僕も /////。』 『え。マジで・・・?』 『うん。すっごく嬉しかった///』 『俺もー!』 ───と、2人で顔を見合わせて、 プッと吹き出す。 『去年も同じ事、言ってたね。僕たち。』 『ホントだなー。』 『来年も言うのかな~。』 『うん、絶対 言うだろうな~。』 ほんのり、甘い空気が2人を包む。 『・・・後でいっぱいキスしてね?』 ───遊が悪戯っぽく、囁く。 『・・・キスだけじゃ済まないけどね?』 ───負けじと晃も、微笑む。 『あはは。エッチもいっぱいしようね。』 『もち!いっぱい、ね!』 ・・・後で、って言ったのにガマン出来なくて 首を伸ばして、軽くキスを交わす。 『遊。早く食べよう。』 『ふふっ・・・うん。』 ご飯を食べて、お風呂に入って・・・と、 してる事は、いつもと同じ・・・なのに クリスマスってだけで、何故か 特別な 雰囲気になるから不思議だ。 『遊、大好き・・・』 『あ・・・僕も・・・////』 蕩けるような甘いキスを。 来年も。 これからも、ずっと。

ともだちにシェアしよう!