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それぞれのクリスマス
* * * * * 晃 & 遊 の場合 * * * * *
『クリスマスだね~。』
『うん。』
2人で話し合って、今日はどこにも
出掛けずに、家でゆっくり過ごす事にした。
週末は、新見さんたちと遊園地に行くし、
・・・ね。
○ンタッキーでチキンも買って、
ケーキ屋で小さなホールケーキを買って、
簡単なサラダとスープを作れば、
立派なパーティーメニューになった。
食べながらも思い出すのは、初めての・・・
こと。
『初めて晃くんと・・・キスした日だね。』
『うん。遊が初めて泊まりに来た日。』
『ふふっ・・・うん。』
『実はさ・・俺、キスする気満々だった。』
『・・・・僕も /////。』
『え。マジで・・・?』
『うん。すっごく嬉しかった///』
『俺もー!』
───と、2人で顔を見合わせて、
プッと吹き出す。
『去年も同じ事、言ってたね。僕たち。』
『ホントだなー。』
『来年も言うのかな~。』
『うん、絶対 言うだろうな~。』
ほんのり、甘い空気が2人を包む。
『・・・後でいっぱいキスしてね?』
───遊が悪戯っぽく、囁く。
『・・・キスだけじゃ済まないけどね?』
───負けじと晃も、微笑む。
『あはは。エッチもいっぱいしようね。』
『もち!いっぱい、ね!』
・・・後で、って言ったのにガマン出来なくて
首を伸ばして、軽くキスを交わす。
『遊。早く食べよう。』
『ふふっ・・・うん。』
ご飯を食べて、お風呂に入って・・・と、
してる事は、いつもと同じ・・・なのに
クリスマスってだけで、何故か 特別な
雰囲気になるから不思議だ。
『遊、大好き・・・』
『あ・・・僕も・・・////』
蕩けるような甘いキスを。
来年も。
これからも、ずっと。
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