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おまけ☆3
** 中野・side **
スマホを出して見ると・・・メッセージの主は
伊吹。
(午前中は、養成学校にも行ってきたよ♪
バイトは、夕方で あがれそうです。
19時までには帰れます。会える?)
学校にも行ったんだ。
・・・・元気だな・・・。
(もちろん!俺も会いたい。)
即効、返信。
ちょうど バイトないし。
(分かった!じゃあ後でね!!( ≧∀≦)ノ♡)
あっちも、即効で返してきた。
多分・・・返事 来るの
スマホ見ながら待ってたんだろうな。
その様子を思い浮かべて、嬉しくなる。
伊吹を想って顔が緩んでいたんだろう、
晃がボソボソと遊に向かって囁く声が聞こえてきた。
『キモ・・・・ニヤニヤしちゃってるし。』
『晃くん・・・ダメだよ・・・』
『でも中野だよ?
中野がにやにやって、キモくない?』
『えー?そうかなぁ?』
アホ晃め。
聞こえとるわい!
(遊はいいヤツ)
つーか、
人目も気にせず、イチャついてる
お前らに言われたくねーわ。
もう、昼休みも終わる。
これ以上、コイツらのイチャイチャにアテられるのも
癪だし・・・もう行こう。
そう、レポート・・・・出さなきゃ、だし。
『じゃあな。』
『ん?うん、じゃあな。』
『またね、中野くん。』
2人に別れを告げて、教授の元へ歩く。
伊吹には情けなくて言えなかったけど・・・
ホントはサボりすぎて 教授に謝り倒して
レポート出して、資料整理 手伝ったりして
なんとか単位はもらえたんだけど
2度目はない、ってこっぴどく怒られて・・・
書かされた反省文を提出しなくちゃいけないのだ。
ああ。マジで情けない。
来年度は、単位ギリギリにならないように
気をつけよう。
苦手科目だからって
サボらないようにしないとなー。
伊吹と一緒にいる時間が減るのは
イヤだから。
バイトのシフトも伊吹に合わせて・・・・
出来ればホントに一緒に住みたいし・・・・
・・・って、あれ?
やっぱり俺・・・キモい?!
やべ・・・。
俺って こんなヤツだったんだ・・・。
人間なんて、見た目じゃ分からない。
それは、俺も同じ・・・って事か(笑)。
****** おまけ・おわり ******
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