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最高のプレゼント☆2

** 遊・side ** 晃くんが欲しがってる物はないかな。 ───って、 晃くんの言動を さりげなく観察して 自分なりに情報収集をしていたんだけど・・・。 晃くんは 色んなことに 興味津々で、 新商品 大好きで ネットでも、雑誌見てても、お店に行っても ちょっと気になる物があると すぐに 「あれ、いいなー!」 「これ、カッコいい」 「マジ、欲しい!」 とか 言うもんだから・・・なかなか絞れなくて。 (そもそも欲しいって言うだけで 結局 買わないんだよね。) 先月はバイト、頑張ったし!(このために。) 毎月 少しずつ “ 晃くん貯金 ” も、してたし! 奮発して高い物でも買えちゃうんだ! ・・・・・・・・・でも、 ホントに欲しい物じゃないと あげる意味がない。 『あー。どうしよ・・・』 晃くんは今日、バイトに行ってるから帰りは遅い。 悩む時間は たっぷり ある。 出来れば早く決めて、 当日は心置きなく 晃くんの好きな料理を いっぱい作って お祝いしたい。 『んー。どうしよ・・・・・』 聞くのが 1番 手っ取り早い。 だけど、それじゃあ つまんないよね・・・ やっぱり、サプライズがないと。 『うー・・・・何がいいかな・・・』 晃くぅん・・・・何が欲しい? ずっと前に薫さんから もらった 仕事中の晃くんの写真に話しかけてみる。 当然、答えはない。 『はあぁぁぁ・・・・・』 多分、何をプレゼントしても 絶対すっごく喜んでくれると思うんだ・・・・。 でもなぁ・・・・。 ホントに欲しいもの サプライズ・・・・・・ ピロリーン。 『ん?』 スマホが鳴った。 『誰だろ・・・・あ、晴臣さんだ。』 (やっほー、遊~。 今度の休み、買い物につきあってくんない?) 『ん。買い物かぁ・・・・いいかも。』 晴臣さんに相談してみようかな。 なにか いいアドバイスをくれるかも。 『いいよー。楽しみにしてるね・・・・っと、送信。』 すぐにOKの返事を送った。

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