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最高のプレゼント☆3
** 遊・side **
そして、約束の日。
『ゆーっ!』
待ち合わせ場所に
晴臣さんが手を振りながら走って来るのが見えた。
元気だなぁ・・・。
今日はきれいな発色の緑のパーカーに
ベージュのチノパン。
若い・・・っていうか、かわいい。
年上なのに、弟っぽく見えてしまう。
弟・・・かぁ。
涼、元気かなぁ。
もう長いこと会ってない弟に思いを馳せていると
晴臣さんが、ピョンッと僕の隣で止まった。
『悪いな!急に。』
『ううん。僕も会いたかったから。』
『お。そうなの?なになに?
なんか用だった??』
大きな目をキラキラさせて
僕を見上げる晴臣さん。
んー。
やっぱり可愛い。
(言うと絶対 怒るから言わないけど。)
『なんかあんの?言ってみ?』
『うん・・・・・・』
いいのかな。
晴臣さんの用事で呼ばれたのに・・・先に言っても。
『ほらほら、言ってみなさい!おにーさんに!』
『・・・・・・・・・うん。』
まあ、いいか。
甘えちゃお。
『えーと、・・あのね?
もうすぐ晃くんの誕生日なんだけど
プレゼントで悩んでるんだぁ・・・・』
『──────え、・・・・・えぇっ!?』
晴臣さんの足がピタリと止まった。
それでなくても大きな目が
こぼれ落ちそうなほど見開かれている。
『え、晃っ、もうすぐ誕生日なの!?』
『え。うん。』
『マジで!?』
『ん?・・・うん。』
『い、いつっ!?いつ!?』
『え。28日・・・だけど・・・』
『えぇ!?・・・マジ!?マジでっ!?』
『え・・・う、うん。マジで。』
『ひぇーっ!えぇぇぇっ!マジかよーっ!!』
『・・・・・・・うん。・・・・・??』
なんだろう。
なんでそんなに驚いてるんだろ?
『マジかー、そっかー。・・・いや、ビックリ~。
いやさー、俺も同じなんだよー。』
『・・・・え?同じ?』
『うん。英道もさー、誕生日 近いから
今日は 遊にプレゼント買うの
つきあってもらおうかと思ってたんだ。』
『え・・・・えぇっ?そうなの?
あ、新見さんて・・・誕生日、いつ?』
『えと・・・に、28日・・・・・』
『・・・え──っっ!?28日 !?一緒だぁ!!』
『うん、一緒・・・・だな。』
『え──っ!すごい!すごい偶然だねっ!!』
『・・・・・・・・・だな。』
『わぁ!ビックリー!』
そうなんだぁ!
新見さんも晃くんと
同じ日に生まれたなんて
なんか不思議。
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