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夏休み4人旅☆2
** 晃・side **
新見さんが出迎えてくれ、部屋に上がらせてもらう。
廊下を歩いていくと、奥から晴臣さんも顔を覗かせた。
『こんばんは!晴臣さん!』
『こんばんはー。』
『いらっしゃ~い、 遊♪・・・・・・と晃。』
明るく遊を迎え、俺には冷たい晴臣さん。
多分、GWに泊まった時
遊とお風呂に入りたいってのを
俺が断固、阻止したから
それを根に持ってるんだと思う。
にしたって・・・
『ちょっと!なに そのテンションの違い!』
この扱いはないと思う。
『え?なに?なんか変だった?』
『俺と遊の扱いっ!違いすぎない!?』
『えー?気のせい、気のせい。』
『気のせいじゃないわっ!こんにゃろっ!』
『あ、晃くん・・・落ち着いて・・』
『遊!遊も聞いたよね?今の!』
『え、えっと・・・・・』
廊下で揉めていると、頭に ゴツンと音と共に
衝撃がはしった。
『・・・・・・・・・いっ、いたあ・・・・っ!なにっ!?』
『晃、うるさい。早く入れ。』
・・・新見さんだ。
『だ、だって・・・』
『うるさい。
これ以上 騒ぐなら お前は留守番だ。』
『・・・・・・・・・え、ええーっっ!』
ちょっと!
2人とも俺の扱い・・・・ひどくないっ!?
『へへん♪ざまーみろ。』
大人げなく
“ あっかんべー ” なんかして喜んでいる晴臣さんを
ムーッと睨んでいると
新見さんが、俺の頭(殴ったとこ)を撫でてから
晴臣さんの前に立ち、頬っぺたを摘まんだ。
『にゃ・・・っ!?い、いひゃいっ、ひれみち・・・』
抵抗する晴臣さんを壁へと押しつける新見さん。
そして、さらに頬っぺたを上下左右に引っ張る。
『いっ、いひゃっ、いひゃいぃぃっ!』
『お前も、いい加減にしろよ?』
おぉっと・・・・・
どうやら、怒っているみたい。
顔がマジ。
『ケンカすんな。
もし、晃と仲良く出来ないなら・・・・』
『れ、れきにゃいにゃら・・・・?』
ま、まさか・・・・晴臣さんも留守番??
俺と2人で?
って事は・・・・、
遊と新見さんが旅に出ちゃうって事??
・・・・・・・・・。
ダ、ダメダメッッ!!
ダメだっ!
それはダメだよっ!
それは絶対、ダメだよーっっ!!
ハラハラと2人を見ていると・・・・・
新見さんが晴臣さんを地獄に突き落とす言葉を
冷たく、ものすごく冷たーく言い放った。
『お前は、3日間 おやつ抜きだ。』
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