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夏休み4人旅☆3

** 晃・side ** 『お、おやひゅ・・・・ぬひっ!?』 “ おやつ抜き ” の、ひと言にピキッと晴臣さんが固まる。 『そうだ。おやつ抜きだ。』 それを怖い顔で睨む、新見さん。 ものすごい威圧感・・・・・なんだけど 両手は晴臣さんの頬を引っ張ったままで 放たれた言葉は “ おやつ抜き ” 『・・・・・・・・・・・・・。』 えっと。 これは、冗談なの? それとも本気なの? 笑っていいもの? な、悩む・・・・・・・。 うーん、どっちだろ・・? 困って横の遊を見ると どうやら遊も判断がつかないらしく 困った顔で俺を見ていた。 うーん。 ひとまず、見守る事にしようか。 そんな思いで遊に目配せすると 通じたようで遊はコクンと頷いた。 『・・・・・・・・・!』 おお♡ 俺たち、すごくね? 目で会話が出来ちゃったぜーっ! 嬉しくなって、もう1度 遊を見ると 遊の視線は既に 新見さんと晴臣さんの方へと 移っていた。 おっと。 そっか、そっか。 見守るんだった。 ───って、慌てて視線を戻すと さっきと 体勢は まった変わってなかった・・・・ 『お、おやふ・・・・・ぬひ・・・』 『そう。おやつ抜きだ。』 こぼれ落ちてしまいそうなくらいに 真ん丸に見開いた目が、みるみるうちに うるうると潤んで、晴臣さんの顔が悲しげに歪む。 『・・・・・・・・っ、~~っ!』 頬を引っ張られたまま、歪んだ顔が おかしくて、思わず笑ってしまいそうになるのを 必死でガマンする。 隣の遊は・・・・・、俯いて肩を震わせていた。 あ・・・・・・・・・ やっぱり笑っちゃうよねー。 でも、晴臣さんにとっては 笑い事ではないようで・・・・・・・・・ 『や、やら・・・っ!!』 頬っぺたを引っ張る新見さんの手をがっしり掴んで 半べそで叫んだ。 『ほー。じゃあ、どうするんだ?』 『にゃ、にゃかよくふりゅ・・・っ!』 『そうか。よし、仲良く・・・出来るんだな?』 『ふぁ、ふぁいっ!れきまひゅ!』 『よーし。』 新見さんが、つねっていた手を離した。 『じゃあ、晃に謝れ。』 晴臣さんは頬っぺたを擦りながら、涙目で 俺を見て、「ごめんなさい」と頭を下げた。 『え、あ、いや・・・っ、こ、こちらこそ・・・!』 俺も慌てて、頭を下げる。 『よし。よく、言えました。』 それを見た新見さんは満足そうに頷き 晴臣さんの頭を よしよし撫でる。 えっと・・・・ どうやら冗談じゃなくて 本気だったみたい・・・・・? よかった 笑わなくて・・・・・・・・・ とりあえず、一件落着!

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