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大好きなのに・・・☆2
『うー・・・・・・・』
今日の講義が終わり、考えすぎて疲れて机に突っ伏していたら
『どうしたの?』
と、声をかけられた。
恋人の優しい声に顔を上げる。
あぁ…今日もかわいいなぁ////
『・・・大丈夫?』
おっと、心配させちゃダメじゃん、俺。
『大丈夫 大丈夫!』
『・・・・・・ホントに?』
あぁ・・・かわいいっ !!
怪しんでる顔も かわいいーっ !!
『晃くん、今日 バイトだっけ?』
あ。
晃くんて、俺です。
志田 晃(しだ あきら)って 言うんだ~。
よろしくね♪
ちなみに愛しい俺の恋人は
篠宮 遊(しのみや ゆう)。
名前まで かわいいでしょっ !?
もう、何もかもが可愛いんだっ!
俺の恋人は・・・・!
『晃くん・・・?』
はっ !!
いかん いかん!
見惚れてた!
『あー・・・うん、うん。バイト!』
ちなみに、俺は居酒屋、
遊は本屋でバイトしてるんだ。
働いてる遊も可愛いんだよなー!
『ふーん・・・・・そう・・・』
あれ?
今日、元気ないな、遊・・・・
『え、えっと・・・遊は?』
『僕は・・・今日は 休み』
『そ、そっか・・・・・』
『・・バイト・・頑張ってね?』
寂しそうに遊が言う。
『あ!終わったら速攻で帰るから!
すぐ!電車の中でも走るから!ね?』
『・・・あはは。それ意味ないよ~』
やっと遊が 笑ってくれて 安心した。
*****
遊とは、学校で別れて バイト先へ。
いつもは、もっと ゆっくり遊といるんだけど・・・・・。
悩み過ぎて 自分では解決できそうにない このもやもやを何とかしたくて。
とりあえず話を聞いてほしくて店に向かう。
そう!
店長に !
店長ならっっ !!
あの、バイで変態でタラシで有名な店長なら!
『誰がバイでタラシだ、こら。』
・・・・・。
あれ?
店に入ろうとした所で 襟首をつかまれた。
『あ。店長』
『店の前 でなんちゅう事を呟いとんだ、お前は。』
え。声・・・出てました・・・?
っていうか・・・・、
『店長!変態が抜けてます』
『・・・あん?』
ゴンッ、と重い音と頭に衝撃が走る。
『い、いたぁーっっ!』
今度は頭を殴られた!グーで!
痛いじゃんか !!グーは!
『うるせー。さっさと入れ。話あんだろ?』
『えぇ !?分かるんですか?店長エスパー?』
すげぇな、店長!
『・・・・・・・・。お前は分かりやすく顔に書いてあるからな。』
『ええぇー !? 書いてあるんですか?顔に !?すげー!』
『・・・・(怒)。もう いいから入れ。』
ため息混じりに言う店長。
『何色で書いて・・・ぶっ』
『いいから入れっ!殴るぞ、てめー!』
もう既に俺の頭をベシベシ叩きながら、背中をグイグイ押され、店に押し込まれた。
だから痛いってば~!
パーでも( 泣 )
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