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大好きなのに・・・☆3

グイグイ押され、最後に突き飛ばされながら お店に入ると・・・いつものように仕込みのいい匂いが・・・・・ 匂いが・・・・・・ あれぇ? しない ?? ──てか、誰もいない ?! 『ててててて店長っっ!!』 大変!! 事件です! 『あ?』 『誰もいません!』 『・・・はあ?』 『店長!ここ、潰れたんですか?』 『・・・・・・・・・・・』 ――ゴンッ !!!! 頭に 今日イチの ものすごい衝撃。 また・・・・グーでぇぇぇ( 泣 ) ヤバイ・・・頭 割れたかも・・・・。 ぐわんぐわんする頭を抱えて 店長を睨むと ・・・・・・怖っ! めっちゃ睨んでるぅ・・・ !! 『お前・・・・・・・( 怒 )』 そして、めっちゃ怒ってるんですけど! 『俺は昨日 ちゃんと言ったよなぁ・・・・。 今日は店休日だって。 間違っても来るなよ?って』 ・・・・・・・ヘ? 『え?そうでしたっけ?え?でも店長いるじゃん!間違えたんですか !?』 『・・・・ちげーよ。お前と一緒にするな。 俺は、たまたま明日の食材の配達が来るから店に いただけだ。』 『へー。』 なるほど~。 ほ~。 よかった、潰れてなかった! 『まったく・・・・・・』 まだ バリバリ怒ってるのに、店長は カウンターから椅子を2つ出すと、座るよう勧めてくれる。 やさしい! 何か どす黒いオーラが見える気がするけど、店長はやさしい・・・!・・・・・ハズ。 『・・・・で?』 はぁ・・・・と、わざとらしく大きな ため息をついた店長は 俺をジトッと見る。 『はい?』 『・・・・・・・・・(怒)』 ああぁ! 店長の体のまわりに黒い、真っ黒いオーラが渦巻いてる~っ( 泣 ) 吸い込まれそう・・・・っ !! って、ブラックホールか !! 怖ぇーよ !! 『悩みがあんだろーが!』 『あ、そうでした。テヘッ』 『早く言え…(怒)。 俺ぁ、早く帰りてぇんだよ(怒)』 怖い 怖い 怖いっ 『は、ははははいーっ !!』 てな訳で、 あのコトで悩んでる事をぶちまけた俺。 こんな事 聞ける人 他にいないし・・・・。 なんだかんだ言って、店長 優しいし。 さぁ!! 店長!答えを! 我に答えを~ !! 『本人に聞けば?』 ・・・・・・・ ・・・・・・・え? ・・・・・はいぃ―――っっ 何それ!何それ!何それぇ!? 『何でですかーっっ!』 『何が』 『答えをくださいっ!』 『俺、お前の彼氏じゃねーし。 分かる訳ねーだろ。』 『それでも何かアドバイス的なものを・・!』 こんな恥ずかしいコト 洗いざらい話したのに ヒントもアドバイスも 何も無いなんてぇぇぇ(泣) 『あ。・・・・・・もしかして』 と、店長がなにかを思いついたのか 俺をじーっと 見つめてくる。 『な、何か?』 『お前のすげぇ デカいとか?』 『はい?何が?』 『ナニが。』 ・・・・・・はい? 『面白ぇ!ちょっと来い!』 ガシッと、俺の手を掴んだ店長は、ぐいぐい引っ張って 奥へと向かう。 『えっ?なに?なに?』 連れていかれた そこは、休憩室。 ちょちょちょちょっ ちょっと待ってぇぇぇ!! なんで? 待ってぇ―――――っ!!!!

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